Scribble at 2026-09-04 14:57:08 Last modified: 2026-09-05 07:52:24
生成 AI の、特に文書解析については未熟な成果が多いという話を繰り返しているけれど、しかしコーディングやプログラミングにおいては5年前の状況と比べて隔世の感があるとも思う。上のスクリーンショットは、当社でマーケティングの部署から「ChatGPT で作った画像や HTML ファイルや CSS ファイルの一式を ZIP ファイルとしてアップロードすればページとして公開できるシステムを用意できないか」と相談されて、3分ていどで Gemini と一緒に書き上げた WordPress のプラグインである。これに加えて、"editor" ロールのユーザとしてログインしたときだけ、管理画面のメニューを一部だけに制限するという拡張コードも一緒に作ってある。
そして、いつものように僕が15年くらい前から採用している「管理画面としての WordPress」という手法によって、記事やページを全く扱わずに、プラグインと Advanced Cumtom Fields だけでコンテンツを制御し管理する CMS という特殊な実装・運用を、マーケティング部署に導入・展開しているところだ。なお、当社のサービス名称などを使ったドメインを新しく取得して、それをそのまま「ムームー・サーバ」というヘテムルの特殊なサービスとなっているレンタル・サーバで利用するので、ドメイン費用はゼロで、サーバ費用も月額で1,500円弱である。このプロジェクトを昨日の夕方に始めた当初は、サーバを AWS の EC2 として稟議を書いたのだが、静的なランディング・ページを幾つか公開するというだけであれば、これで十分だろう。AWS を使うと最小構成でも月額で3,000円くらいはかかるし、ドメインの費用も別に年間で3,500円は必要だからだ。
そして、こういう場合に求められるのは、この程度のことをいちいち外部の開発ベンダーなんかに発注するのは情弱のヘタレでしかないということだ。ネット・ベンチャーがそんなことをしていては、ぜんぜん金なんて儲からない。そのためには、我々のように IT エンジニアを社内に派遣ではなく正社員として抱えておき、生成 AI で短時間・低コストで成果を出すことが肝要だ。いくら僕が電通マンから「堂島の神エンジニア」と呼ばれた人間であろうと、WordPress のプラグインを数分で書くのは、いくらなんでも無理があるからだ(ただし、CPO としても CAIO としても自らの知識や技術や経験で厳格に検査する責任はある。そこが、都内のチンピラ VC から小遣い銭を引き出すしか能がない AI 小僧どもが東大の博士号を持っていても及ばないだけの絶大な信頼を、われわれが社内外から得る理由なのだ。わかったか、小僧ども)。それに、コードをどれほど短時間で吐き出せるとしても、色々な部署との相談や共同作業をやるには、それなりに継続した勤続年数が必要であって、皮肉なことだが生成 AI を活用するからこそ自社の経営理念などにコミットできる正社員でなくてはいけないのだ。