Scribble at 2023-07-27 18:59:06 Last modified: unmodified

冷静に考えたらおかしいだろうという突っ込みを入れたくなるような話が多いので、僕自身は大して英語ができるわけでもなんでもないのだが、当サイトでは英語の勉強について論説を公開している。とにかく、僕自身も中学生の頃に「睡眠学習」なんてものに引っかかって、3分のエンドレス・テープとマイクが内蔵された枕を買って、毎日のようにテープへ単語と意味を録音しては、寝ながら聞いていたものだった。あるいは、もうとっくになくなっているけれど、まさに「バイリンガル」という名前の英会話学校が40年くらい前に肥後橋の駅前にあって、中学生の頃に何週間か通ってネイティヴと雑談したものだった。結局、二週間ほど通っても英会話なんて何も上達しなかったから、3ヵ月で25万円くらいのコースを途中でやめて、親が運営会社にかけあって残額を払わずに済ませたが、それでも数万円は散財したことになる。

とにかく、昔から英語なり英会話に対する(高齢者にとっては「敗戦」、中年にとっては「ビジネス・スキル」、そして若者にとっては受験とかサブカルとかの)コンプレックスにつけ込んで、色々なインチキ商売が展開されてきた。それこそ、性風俗と同じくらいバラエティがあるとすら言えるのが、英語関連のビジネスだ。

これは、構図だけを見ると騙される仕組みは簡単なのである。英語ができる人の手っ取り早い儲け方が、役に立たない教材やビデオを作り続けることだからだ。そして、失敗しても成功しても生徒自身の責任にできるわけである。そして彼らは既に英語ができる立場にいるので、相手が何を言おうと「俺はそれで成功した」と、何の記録も根拠もなくったって言えば終わってしまう。僕は、そういうインチキがいまだに色々な手法で(特に YouTube などで)展開されているのを見ていると、どうしても突っ込みたくなるし、冷静に考えてそんなわけないだろうと言いたくなるわけである。もちろん僕は英検1級でも同時通訳者でもないし、山形浩生でもない。しかし、少なくとも国公立大学の博士課程に進学できる程度に英語の運用能力を評価されたし、いまも英語を活用して多くの技術書を読んでネット・ベンチャーの技術部長として数多くの上場企業や地方自治体の案件に携わっている。僕がこういう仕事の基礎にしている知識は洋書や英語のウェブ・ページであって、もし僕の理解力が仕事に使えないレベルであれば、これだけの電通案件で上場企業のシステム開発やサーバ構築に20年近くも携わってこれたわけがないと思う。つまり、僕自身のいまの地位が僕の英語力の証明になっているわけである。文句あるか。

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