Scribble at 2023-05-29 11:33:40 Last modified: 2023-05-29 12:16:04

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正直、IDE として Visual Studio Code (VSCode) は大して便利でもなければ使いやすいわけでもないし、それどころか先日も書いたように危険な拡張機能が何のセキュリティ・チェックも受けずにリポジトリなりマーケットに登録されていたりするので、ちょっと考えなおさないといけないなと感じている。

ふだんから使っていて、特に面倒臭いのは、多くのフォルダをツリー状のメニュー(「ワークスペース」と呼ばれているが、実はそういうものではない)に登録していると、フォルダの中身が勝手に展開されてしまうので、目当てのファイルを複数のフォルダにまたがって探そうとするとファイルの一覧をスクロールするのが面倒臭いということだ。そのため、あまりたくさんのフォルダを開いていると面倒になるので、この「ワークスペース」を仕事用とプライベート用に分けて管理したいのだけれど、この「ワークスペース」というのは、実はフォルダ・ツリーのメニューで開いているフォルダの一式を扱う単位のことではなく、どういうフォルダをフォルダ・ツリーから開いていようと、それらの開いているファイルの一式を扱う単位のことなのである。

よって、「ワークスペース」に仕事で使うフォルダだけを登録して "work.code-workspace" などというファイルで保存し、これを履歴から開いたとしても、左のペインに表示されるフォルダ・ツリーは何も変わらない。右のペイン(エディタ画面)のタブとして表示されるファイルの一式が切り替わるだけなのである。これは、どう考えても「ワークスペース」という言葉で僕らが期待し想像している機能とは明らかに異なる。マイクロソフトがインチキ・ダイバーシティで非ネイティヴだらけになってまともな英語を扱える人材が少なくなっているのは知ってるが、ここまで英語を理解できない人間がエディタを開発するようでは、VSCode は、とても将来も信頼して使い続けられる道具とは言えない。

かといって、上のスクリーンショットで示したような拡張機能としてリリースされている "Project Manager" というのを入れてみたけれど、これも酷く使い辛い。まず、その「ワークスペース」やフォルダをプロジェクトに登録するためには、フォルダや「ワークスペース」の名前をタイプしなくてはいけない。フォルダを開いたり、ファイルとして保存したワークスペースを「選ぶ」という UI が存在しないのである。また、しょせんこの拡張機能で言う「プロジェクト」も「ワークスペース」の一種に過ぎないので、これをファイルに保存してもプロジェクトに登録したフォルダを切り替えるということができない。これでは元の使い辛さと同じであり、何のために導入したのか分からない。更には、これ専用のペインを使うため(プロジェクトを切り替えると「ワークスペース」のペインを切り替えることになるからか。でも、結局はフォルダの一覧は切り替わらないのだが)、用途に応じてプロジェクトのペインにアクセスする必要があり、非常に面倒だ。

やはり xyzzy に戻そうかな。xyzzy から他のエディタに変えたのは、プロジェクトとしてフォルダの一覧を表示してファイルにアクセスしやすくするためだった。それにこだわりがなく、いちいち編集したいファイルを参照ダイアログ・ボックスで探す手間さえ我慢すれば、xyzzy のままでもいいと言えばいい。xyzzy にも、そういうペインを表示するコードはあった筈なのだが、なにせ xyzzy の開発も止まって久しく、拡張機能を開発していた人々も、いまは殆どサイトそのものが閉鎖していて、xyzzy についての情報は殆ど Wayback Machine にすらないという状況だ。ということで、購入して使うエディタも含めて再検討したい。

少し調べると Notepad++ や Sublime、あるいは EmEditor すら候補として出てくるが、Sublime や EmEditor は lifetime ライセンスの料金が数万と高いため、会社で買ってもらうならともかく個人ユースで投資に値するかどうかは分からない。そして、Notepad++ は利用者が多いので何度か試してみるのだけれど、なんでこんなに挙動が重くてフリーズばかりしてるエディタを使ってるコーダやプログラマが多いのか、僕はちょっと理解できない。仕事が遅い連中というのは、設定を変更するだけで画面がフリーズして数十秒もアクセス不能になっても気にならないのだろうか。僕は、この Notepad++ は色々なマシンで色々な Windows 上にインストールして10年くらいは前から何度か試してみているのだが、そもそも環境設定を快適に終えられた試しが一度もない。はっきり言って僕にとっては「ガラクタ」の部類だ。

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