Scribble at 2023-12-19 13:11:24 Last modified: unmodified

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HTML is a JOKE!

ウェブ・コンテンツを公開するにあたって、スタイルシートだ JavaScript だなんてものは、本質的に言って必須のツールでもなければテクノロジーでもない。ということで、次に HTML すらいらないというコンセプトが出てくるのも分かる。でも、プレイン・テキストだけでは「ウェブ・ページ」にならないので、これは個々のテキスト・ファイルとして検索エンジンにインデックス(つまりはハイパーリンクの肩代わり)をしてもらうか、あるいは他人のリンクだけということになる。まぁ、それでもいいと言えばいい。

ただ、実際には上記のサイトは古いバージョンの HTML を使っていて、彼の主旨は「最新の HTML なんていらない」ということのようだ。よって、限られた条件でコンテンツを作ってアクセシビリティを最大化するというのが趣旨らしい。でも残念ながら、僕はこういう思考は間違いだと思う。

古いテクノロジーを使えばユニバーサル・デザインになるというのは、身体障害者やディスクレシアや難読の人々が置かれている状況を殆ど調べもせずに、障害者だから貧しい環境でウェブを利用しているだろうという偏見をもとにした錯覚である。経済的に不利な国や地域でウェブにアクセスしている人の多くが貧弱な環境でウェブを利用しているであろうという想定は、おおむね間違いないかもしれない。だからといって、障害者が一律に貧しい家庭環境で暮らしているなどという妄想は成り立たない。全て、あるいは大半とは言わないまでも、障害者の中には先進的なテクノロジーを応用したパソコンの周辺機器やアプリケーションを使っている可能性もあるのだ。そういうアプリケーションを有効に利用するには、古い HTML だと逆に正しく動作しないものもあろう。

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