Scribble at 2022-01-17 20:07:39 Last modified: 2022-01-17 20:10:23
外出先で業務用の iPhone を使ってノート・パソコンにテザリングを提供する場合がある。しかし、どうも iPhone を捕まえてくれない。その代わりに、見知らぬ公衆 Wi-Fi のアクセス・ポイントを勝手に見つけて最上段に並べようとするのが困る。いまや最貧困の人々にとっても通信ネットワークは「人権」とすら呼ばれている生活環境の一部だというが、これだけ脆弱な無線通信が普及するのもどうかという気がする。
金に困るくらいなら脆弱な無線通信でもあった方がいいのかもしれないが、だからといって貧困な人々のプライバシーや預金情報なんか盗まれてもどうだっていいというわけではなかろう。そういう最貧困の人々こそ、情報をしっかり守らなくてはいけない。生活に必要な最後の10,000円が預金してある口座情報であろうと、Python のスクリプトで遊んでるアメリカやロシアのクソガキにとっては、遊び道具の一部でしかないのだ。フロント・ページにも「無知無教養な凡人ほど、邪気や悪意なしに根本的に愚かなことをし続ける。テロリストなんかよりも社会的な影響は重大で長期に渡るし、まともな社会科学者は分かっている筈だが、或る意味ではどうしようもない。」と書いたように、人類にとって最悪かつ最長のリスクというものは、そういう無邪気で愚劣な凡人どもが些細な動機で少しずつ世界中で繰り広げる愚行の積み重ねで、軌道修正不可能なほど長期で広範囲にわたって影響するのだ。