Scribble at 2024-01-27 13:19:41 Last modified: unmodified

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どこのニューズ・サイトでも、結局は芸能がトップの話題として扱われるんだよね。しかも、ネットで配信される映像じゃなくて、これも結局は既存の地上波のテレビの話なんだよ。つまりインターネットが普及しても、多くの人は従来のメディアを観てるわけで、最大公約数的な話題に集中しようと思えば、どうしても従来のメディアで何が起きているかをフォローしないとアクセスを稼げないということだ。Netflix で何を放映していても、サブスクしてる人にしか響かないネタというわけである。これは、どれだけメディアが分散していても原則として無料でアクセスできるテレビ番組と、サブスクで金を払わなきゃ観られないネット・チャネルの違いでもある。では、相変わらず水準も売上規模も右肩下がりと言われている日本映画の話題がいつまでも大きく扱われるのはどうしてだろうか。これは、恐らくはメディアが正確に表示していないだけであって、実際には "[PR]" と表記したほうがいいプロモーションの記事だからだろう。ネタになると思って扱っているのだろうが、実際には広告と同じである。つまり、それだけ日本のメディアというのは何十年が経過してもジャーナリズムが根本的に分かっていないということでもある。

そして、こうなるとネットの話題だって結局は従来のメディアの話題を取り上げるのが中心になるわけで、地上波のテレビ番組の宣伝にしかならない。それはそうだ。世の多くの「メディア」と称するウェブサイトや運営事業者には、自力でドラマやドキュメンタリー番組どころか、YouTube のチャネルを安定して運用したりエピソードを配信するリソースすらないのだから。そして、これは実は海外でも同じなのである。ネットでも、たいていのメディアなんてのは、ケーブル・テレビ局の実質的な広告でしかない。実は、インターネットのメディアが「オールド」などと呼んで馬鹿にしているテレビや新聞、いやそれどころかラジオと並ぶような情報媒体事業になったりはしていないのである。寧ろ、それらと並んでいるのは SNS であって、ネット・メディアなんて言わば寄生虫にすぎないのだ。

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