Scribble at 2025-07-24 07:44:13 Last modified: 2025-07-24 16:55:11
クリエーティブのサイトだが、今年中に本体である当サイトの配下に移すこととした。やはり姑息なことをするべきではない。
なんで「姑息」なのかというと、もちろん僕は Stable Diffusion のユーザであり、この拡散モデルは多くの「自称クリエイター」から非難されていて、およそ哲学者を名乗っている者が使うべきではないというのが、世間的な「哲学者」についての通り相場であろうからだ。だが、あたりまえのことだが、僕が自称している「哲学者」というのは、原則としてヒトなどという些末な生物種の価値観など知ったことではない。それにもかかわらずヒトの個体として世界を思考したり想像するという矛盾したスタンスの限界を自覚することが、僕の言う「哲学者」の基本的な身の処し方である。よって、「哲学者」であることと、何かヒトとしての倫理や道徳をわきまえることとは、何の関係もない。だが、僕は同時に保守の思想家も自認していて、もちろんこれはヒトとしての文化を含めた価値観を尊重するスタンスであり、倫理や道徳も無関係ではない。なので、僕自身においては哲学者としてのスタンスと保守思想家としてのスタンスの双方から比較したり自問自答して答えを得ており、はっきり言ってクリエイターや左翼の物書きなんて眼中にない。
で、こういうことをクリエーティブのサイトでは書いているが、もちろん多くのクリエイターからすれば由々しき議論ではあろう。そして、僕はクリエイターの権利なり権益を一定の範囲で保護するべきだとも思っている。気軽に「フェア・ユース」と称して無断翻訳を繰り返していた、「岩清水」だか「木綿問屋」だか軟弱右翼が好む和風の名前をもつサイトや(別に注目も重視もしてないから、すぐに名前を忘れるんだよね)、「経済学101」といったサイトにたむろしている、経済系の翻訳ゴロどもや山形浩生氏についての批評は、当サイトでいくらでも見つかると思う。(もちろん、才能から言っても業績から言っても、まともな商業レベルの)クリエイターには一定の敬意をもっていて、納品物はもちろんプライベートに公表している成果の権益を保護するべきだろうとは思うが、機械学習のトレーニングとして画像の情報を取り込んで解析することは、僕の理解では著作権法でいう「解析」の用途にあたり、このような用途を違法として言い立てることはできないと思う。前にも書いた通り、子供が展覧会で芸術作品を眺めて参考にすることと大差ないからだ。だいたい、著作権法というのはクリエイターの権利を守ることだけを主旨としているわけではなく、著作権者の権利に一定のブレーキを掛けて成果物の活用も保証している法令なのだ。
そして、こういうことをメインのサイトである当サイトからサブ・ドメインのサイトに移して、こっそりと主張するのは、まずもって潔くないわけである。Stable Diffusion(というかトレーニングに LAION データ・セットを使うという意味だが)を利用すること自体が不見識・不道徳である(たいていの左翼は「不法」とすら言っている)という意見に同意しないなら、それは当サイトで堂々とコンテンツを公開しつつ議論を展開するべきであり、別のサイトに分けたところで当サイトなり僕自身を何か「良い人」としてみせかけるような真似はすべきでないだろう。それこそ「哲学者」としてどころか、保守の思想家としても不誠実な態度に思える。というわけで、コンテンツはすべて当サイトで公開し直すこととする。
あと、すごく実務的な事情を言うと、サイトごとに落書きの CMS を別々に運用していて、はっきり言って面倒臭いんだよね。X とかのマルチ・アカウントじゃあるまいし、別にサイトごとにペルソナやキャラを換えてるわけじゃないんだから、こういう使い分けには合理性がない。僕は、どのサイトであろうと河本孝之当人であって、何か別人格であるかのように逃げも隠れもしない。