Scribble at 2020-07-07 16:58:08 Last modified: 2020-07-07 17:50:04

添付画像

本日、メールサーバを SAKURA インターネットのマネージド・サーバから G Suite へ移行した。TTL 3600 秒が過ぎたら殆ど Google のサーバへメールは配信されると思うが、念のために今週の末まで SAKURA のメールサーバにも MX レコードは(優先度30くらいで)残してある。なお、SPF は "+mx" を指定しているので、わざわざ FQDN の指定は追加していない。

新しいアカウント情報でのメール設定は順調に進んでいるようだが、新しくメール・アカウントの設定をやってみると、やはりアプリケーションやアカウントの運用方法によって設定が違っているので、色々と試してみないと分からない。僕は会社のマシンでも Becky!2 を使うので、これの設定は上記のようになるのだが、但しアカウントの運用は TFA を使っているので、入力するパスワードは「アプリケーション・パスワード」という16桁の専用文字列を使わないといけない(これを使うと Google Aurthenticator による二段階目が除外される)。更に、OAuth2 での認証を利用する場合は、初回のアクセスでブラウザが開いて Google のアカウントでの承認フロー(特定のアプリケーションにメールアカウントへのアクセスを許可するかどうか)が開始される。そして、それ以前のこととして、G Suite のユーザ管理画面にて「セキュリティ」というメニューの中にある「安全性の低いアプリ」を許可しないといけない(これは管理画面で一括して制御できず、ユーザが個々に設定しないといけない。また、この設定はタイムラグがあるようなので、許可したら5分くらいは待った方がいい)。

それから、会社では他に Outlook と Thunderbird を使う人がいるので、これらも念のためアカウント設定をやってみたのだが、どちらもそれなりに癖がある。特に Outlook は 2013, 2016, 2019 などとバージョンごとにアカウント作成時のフローや UI が違っているので、一つのバージョンだけで説明しても内容(プロトコルとはとか、ポート番号とはとか)を理解せずに画面の手順にしか興味がないのが素人さんというものなので、どうしても代わりにやってあげるとか、実演するとか、そういったヘルプデスクに時間を使うことになる。特に参ったのが、Google のページに解説されている SMTP の465というポート番号は、条件によっては587に変えないといけない。実際に Outlook や Thunderbird の設定を色々な人のアカウントでやってみて、たいてい問題があって認証に失敗するのは、POP3 や IMAP4(つまり受信)ではなく、SMTP の設定だ。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook