Scribble at 2017-07-27 21:53:53 Last modified: 2022-09-21 09:40:46

よく人類を全て「理系」にしたらハッピーになるみたいな御伽噺を書いて炎上商法を繰り広げるブロガーとかがいて、池田信夫君などが有名だけど、彼らがそういう議論をするときにお得意なはずの「数理モデル」を持ち出さないのは、それをやると逆に馬鹿げた議論であることが明確になってしまうからだ。仮に三権(立法・司法・行政)で「文系人間」を「理系人間」に置き換えるという控えめな目標に変更しても、それを一律に実行する Perl のワンライナーのような処理は存在しないし、その必要条件どころか(オーバーな結果になってもいいので)十分条件を示すことすら困難だろう。

20世紀の社会科学の成果の一つは、「世の中は経済評論家(や経済学者)が思っているほど単純ではない」ということだったので(笑)、仮に彼らが(恐らく「さんすう」レベルの)しょーもない偏微分方程式ていどを持ち出したところで、その形式化の根拠が単なるイデオロギーであることに変わりはない。

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