Scribble at 2023-09-28 17:58:23 Last modified: 2023-09-28 18:01:19

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「社長が"訓示"をする会社」は即辞めるべき深い訳

この手の話は、表面的に「これこれする会社はダメ」みたいなことじゃなくて、それがどうしてなのかという背景の事情とか根拠をしっかり確認してからでないと、何とも言えないんだよね。こういう「これこれする会社は~」というパターンに該当する上場企業や大企業だってたくさんある可能性はあるんだから。『ビジョナリー・カンパニー』といった著作で紹介された「優良企業」の多くが倒産したり買収されたという事例もあるように、たかが経営学者や経営コンサルなんていう、企業の内情に全く関与できないで外から建前や理屈を喚いているだけの見物人ごときが、企業の良し悪しを現象論だけで語ったり予測できるわけがないのだ(もちろん社内を牽制するために便利な「外圧」や「常識」としての利用価値はあろう。それに、大企業の多くもインチキな検査とか粉飾会計とかやってるわけで)。

なので、企業の役職者としての実感も含めて言えるのは、こういう短絡的なフレーズとか説明で商売してるような連中の言うことが最も胡散臭いということだ。企業経営やビジネスに限らず、ものごとの原則を正確に理解することと、ものごとの複雑で詳細な実体を把握することの両方に適度な関心や知識をもっていないような人間には、満足な結果など出せるものではない。それこそ、原則の話をするしか能がないインチキなコンサルか、あるいは特殊な事情でしか仕事ができない凡人ブルーカラーになるかのどちらかだろう。

でだね、僕らのような営業とかコンサルティングとかに関係がない人間ですら、たとえば都内の銀行とかが与信管理とかに使っていた「危険な会社の兆候リスト」みたいなものを40年くらい前から手に入れて持ってるわけだよ。そして、その頃から危ない会社の兆候として、やれ「営業マンが金髪になった」とか、「重役が外車やマンションを急に購入した」とか、そういった話があるんだよな。こんな話は企業という法人組織が制度として整備されてから、何十年と語られてきてるんだよ。いまどき、執務室へスリッパで入る習慣がある会社は家族主義だとか、経営者が贅沢してるとか、某サイバーエージェントみたいに女性ディレクターを外見で採用してると経営陣が公言すらしていた会社なんて、Z世代でなくても「キモい」と違和感を覚えるのが、まともなサラリーマンなのだ。それを、ギャラや待遇と引き換えに、転職するまでのあいだ我慢するかどうかの問題でしかないのである。そんな会社が碌でもないなんて、最初から知ってるんだよ。ふつうのサラリーマンは。だって、ふつうのサラリーマンはふつうの社会人なんだから。

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