Scribble at 2023-06-02 11:01:45 Last modified: 2023-06-05 10:08:09
Through several lawsuits, Danish publishers tried to send a clear message: educating oneself through pirated textbooks is illegal. This message has thus far failed to make an impact. New research published by the Rights Alliance shows that more than half of all students find it acceptable to use pirated books. Prison threats are not much of a deterrent but they are willing to change if prices drop significantly.
お行儀のよい科学哲学入門とか実務の話というのは、もちろん僕自身は学者としては語れないけれど、少なくとも大学院生としての話はいくらかできるし、アマチュアとしてもそれなりにできる。そして、もちろん何度か書いているように、お行儀の悪い話というのもある。ただ、これを露悪的に「リアリティ」だの革命的プロレタリアートのためのお金をかけない科学哲学だのと言うつもりはない。そんな道徳とか経済という観点だけで語るようなことでないのは、もちろん哲学に携わっているからにはみなさんにも自明のことだろう。
たとえば、或る程度できのよい高校生を想定するなら、そういう「ダークサイドの」科学哲学の勉強ということなら、どう考えても海賊版のサイトで PDF をダウンロードすることを薦めざるをえない。それこそ、哲学だろうと物理学だろうと脳科学だろうと、膨大な分量の著作が僅かな労力で手に入る。もちろん、SciHub のように社会正義やら南北問題やらを振り回して堂々とやってる連中もいるわけだが、まさか大学教員が公の場で(あるいは自分のゼミという閉鎖された条件ですら)学生にそんなことは勧められないだろう・・・と思ったが、実は僕の経験から言うとそうでもなかったりする。割と、面白がって海賊版のサイトを見てたりする先生もいるんだよなぁ。で、それを学生に喋ってたりするわけだけど、まぁそれも公には語りたくない人が多かろう。
ただ、一つだけ強調しておかないといけないのは、「入力」についてはそういうダークサイドの話をいくらでもできるわけだが、「出力」についてはみなさんと同じスタンスである他にないということだ。アマチュアとして言えば、もちろんどこかの出版社の編集者に見初めてもらって本を書かせてもらうとか、「新進気鋭の科学哲学者」みたいな取り上げられ方をしてほしいみたいなスケベ根性があるならともかく、自分の関心事について学び考えたいということだけなら、それを自分自身に対してハックしたり偽ったりマーケティング屋よろしく優良誤認を誘ったところで、それは自己欺瞞でしかないからだ。自分自身に向かって、ケツが出ていそうなスカートの女子高生のイラストで underdetermination をまとめておけば分かりやすいなんて、本当にみなさん思ってるんですか? ということである。
(ちなみに、この事例はよく使うけど、あくまでも「女子高生のイラスト」というのは喩えであって、通俗的な視覚表現なら漫画だろうとアニメだろうと小説だろうと図だろうとゲームだろうと表だろうとアイドルや吉本芸人に哲学を語らせようと同じことだ。それくらい、哲学やってるなら分かるよね?)
[追記:2023-06-05] 関連がありそうな記事のリンクを後から追加した。