Scribble at 2024-06-25 15:41:32 Last modified: 2024-06-25 17:19:39
当サイトを長くご覧の方は分かると思うが、僕は昔からこの手のイヤフォンやヘッドフォンや耳栓は「自殺用具」や「犯罪教唆の道具」だと非難してきた。もちろん、これも例外なく非難に値する。公の場所でイヤフォンを装着すること自体が、本人にとっても他人にとっても危険であり、これを自覚しない利用者や開発・製造元は恥を知るべきだと思う。ていうか、俺に言わせれば「潜在犯」だよ。
この手の「ノイズ」をキャンセルする耳栓やイヤフォンというのは、簡単に言えば車や自転車の走行音を始めとする周囲の音を遮断して都合のいい音だけが聞こえるようにするというものだ。よって、本人にとっては音楽を聴くときには大音量で聴かずに済むから難聴を防げる「良い」商品だという。でも、既にこの時点でおかしいと気付かないといけないのだが、周囲の音をキャンセルするということは、要するに後ろから来た車や自転車に気付かないということだ。もっとも、この手の耳に装着する器具を使ったり、あるいはイヤフォンでも音楽を聴いている人々が、見たり聞こえていなくても、なぜか背後や上空といった周囲の状況を的確に理解できる超能力をもつというなら話は別だがね。そして、これは器具を装着している当人にとって危険であるばかりか(それゆえ「自殺用具」と言った)、こういうものを装着して自転車に乗ったり車を運転するような人々は、後続の自転車や車がいるかどうかを無視して車線をいきなり変更したり、交差点を左折するといった、ただでさえ自転車に乗っている人間の8割は乗るべき資格を疑って良い人々だが、それらに輪をかけて勝手な行動をとるようになり、他人を危険にさらしているという自覚を失う。もちろん、聞こえていないのだから、出会い頭に人や他の自転車と衝突するリスクもあろう。
かようなわけで、まだ続々と事故が起きていないのは、単にこんな器具は企画倒れであって、イヤフォンの場合だと性能が低い(つまり音質が悪い)ために買う人がいないから大きな問題となっていないだけなのである。しかし、そんな不幸中の幸いにあぐらをかいて、こういう商品を続々と考案して世の中に送り出してくる、僕に言わせれば事の善悪を軽視しているとしか思えない人々というのは、少しは自分が何をしているのか、われわれのような哲学者に尋ねるまでもなく、まともそうな周囲の大人に意見を聞いてみることをお勧めするね。もちろん、ASCII がかような「犯罪道具」を面白がって紹介する不見識にも問題はあろうが、日本のメディア関係者の無知無教養と不見識なんていまに始まったことではないから、敢えて一つのメディアを取り上げて文句を言っても仕方ない。
・・・それはそうと、いまこういう文章を片目でタイプしてるんだよね。まぶしいからだ。これは武道をやってる人なら知ってるはずだが、片目だと眩しさを感じないので、推奨はしないが太陽を見たりもできる。それはそれとして、眼科に通いはじめてから4ヶ月ほどになるのだが、どうもドライ・アイの症状はなかなか改善されない。