Scribble at 2026-08-25 06:45:29 Last modified: 2026-08-25 06:56:07

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酒井 潤『シリコンバレー一流プログラマーが教える Goプロフェッショナル大全』(KADOKAWA、2024)

Go のテキストとして、いまは Learning Go の第二版を読んでいる。ちなみに、O'Reilly Media で検索しようにも、既にあのサイトは "Books" のようなメニューすら消し去ってしまい、何の会社なのか分からなくなっているため、原書にリンクはしない(原書のリンクで最初に出てくるのは、第一版すら出ていない時点でのディザー・サイトだ)。いちいち調べるのが面倒臭いので、読みたい方は適当に自分で調べてもらいたい。あるいは日本のオライリーから翻訳が出ているので、そちらでもいいだろう。

さて昨日は会議で出社していたので、いつものことだが正午前後にジュンク堂の大阪本店へ足を延ばしてきた。実は帰路で天満橋のジュンク堂にも立ち寄っている。正直、洋書は言うに及ばず日本語の本ですらアマゾンは品揃えが実はたいしたことないのが分かってきたからだ。「ロング・テール」などというのは、もはや弥生時代の調達・販売戦略であって、現在の Amazon.co.jp は enshittification(メタクソ化)で儲けているだけの雑な大型 EC サイトにすぎない。なので、もう洋書を買わなくなっただけでなく(洋書は高すぎて買えないのだが)、新刊書もジュンク堂など実店舗で買うことにしている。

それで、ジュンク堂で Go の関連書を色々と眺めていた。原書はノートを取りながら読み進めていて、まだ 1/3 くらい(ポインタあたり)までを読んだところなのだが、この本であまり触れられていないウェブ・アプリケーション開発に関わる話題を解説している本があれば買おうかなと思っていたからだ。実際、Learning Go はサブ・タイトルに "Idiomatic Approach"(慣用という観点からのアプローチ)とあるように、実際のプログラミングでは言語仕様で実装されている機能をどう使うか(使うべきか)という観点から解説されていて、プログラミング言語の入門書としては珍しく「議論」が随所に挟まれている。つまり、開発の実務という観点ではポインタ(ましてや goto)を濫用すべきではないとか、そういった話がメモリ管理やガベージ・コレクションという話題も含めて議論される。要するに、入門とは言っても C や Java などでの開発実績がある人を読者として想定しており、プログラミングの初心者は読み進めるのに相当な苦労をすると思う。そして、日本では非常によくあることだが、これをして「中級向け」などとオタクが大好きなヘゲモニーやマウンティングの道具として、自分の読書遍歴として見せびらかすなどという愚劣な実情に巻き込まれてはいけない。プログラミングの初心者は、はっきり言って無視する方がいい本だと思う。

代わりにお勧めできるのは、上にリンクした酒井 潤氏の著書だ。表紙を見る限りでは、またぞろ海外のカスみたいなベンチャーに数か月ほどいただけのインターンとかが「海外経験」だの「開発の最前線から」だのと陳腐な宣伝で書いているゴミの類だろうと思っていたけれど、実際に書店で手に取ると意外によく書けている入門書だと思った。全体の 1/3 くらいで言語仕様を足早に説明して、残りはウェブ・アプリケーションを実際に組み立てていくプロセスが丁寧に解説されている。Go の場合はサーバ機能も自力で構築することになるので、それなりにハードな学習をしないと AI に秒で攻撃されてしまうようなガラクタが出来上がってしまうのだが、ひとまず流れをつかむにはいい本だと思う。

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