Scribble at 2023-02-07 13:25:07 Last modified: 2023-02-07 17:22:11

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さきほど、イギリスから取り寄せた剃刀で剃ってみた。替刃は Derby Extra Blue である。まず分かったこととして二点だけ書いておくと、第一に、ブレードと肌にシェービング・フォームが挟まれて強い抵抗感がある。そのため、角度を小さくして剃ると抵抗が強すぎて手に変な力が入ってしまう。これは逆に危険だと思うので、却って角度を大きくして剃らなくてはならず、これはこれでリスクがあるように感じた。第二に、これは Kazakiri を使い始めてからも感じていたことなのだが、それまで使っていた安全剃刀に比べて刃が長いため、刃のどこで剃っているのか分かりにくい。あからさまに刃の先端で細かいところを剃るような場合だと分かるが、顔の広いところを剃るときは完全に平らではないため、どこかしら偏りが生じて剃り残しがある。これは、もちろん僕自身が自分の顔の様子に合わせて剃刀全体の角度(つまり刃の運行方向と垂直の角度)を調整できるように練習しないといけないのだが、安全剃刀、それから日本剃刀のように刃が短い剃刀だと、自分がどこを剃っているのかわかりやすいのだと逆に感心した。

二つ目の点はともかく、一つ目の問題は、伝統的な straight razor だと grind にも quarter や full hollow のようなタイプがあるのはなぜかという話にも関わるのだろう。では、どうして wedge と呼ばれるコンケーブが殆ど直線になってるタイプがあるのかというと、それでも重さがあるから剃れるのだ。そのあたりは、いま僕が使っている替刃式の剃刀みたいにステンレスの軽いものでは不十分なのだろう。

というわけで、今回は伝統的な straight razor がいかに良くできているものなのかと間接的に思わされる経験だった。でも、それだけでも取り寄せた意味はあった。さてそうすると、伝統的な straight razor も欲しくなるのだが、やはりいま使ってるタイプも多くの理容師が使っているものと同じような仕様なので、やり方は工夫すればいいのだろう。とりあえず、シェービング・フォームが逆に剃るときの抵抗になってしまうという問題は、刃を立てることで解決する筈だ。これを、肌を切ってしまわないていどに、どれだけ角度を付けられるかは練習しかない。それから、今回はシェービング・フォームを使ったのが良くなかったのかもしれない。あれは蒸しタオルなしでもいきなり剃れる便利なアイテムだが、シェービング・ソープに比べて粘度が高い。安全剃刀を使っていた頃から、どこのシェービング・フォームであろうと剃っていて抵抗を感じる商品が多かったことを思い出した。なので、安全剃刀のように幅が狭い剃刀に使うためのものなのかもしれない。

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