Scribble at 2024-12-28 15:12:13 Last modified: 2024-12-29 08:40:51

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真面目に検索した人なら誰でも分かると思うけれど、AppStore に並んでいる PDF 用アプリというのは、ほんとにゴミくずだらけだ。Google Play にも言えることだけど、とにかく無用な機能ばかり詰め込んでは「サポートしてください!」と喚いて広告ばかり見せる。要するに広告を見せるための道具として開発してるだけであって、こういうやつらは PDF で文書を読む人間のことなんてなんにも考えていない、コードが書けるだけのチンピラにすぎない。そして、もうすぐ生成 AI が吐き出すコードの水準が安定してくると、コードすら書かなくてもよくなるのだから、更にスマホアプリの業界はチンピラだらけになるのだろう。

これは、簡単に言えば PDF が国際規格としてオープンになった結果でもある。広く普及している技術や仕様がオープンな規格になったところで、いいことばかり起きるわけでもないという一例だろう。他にもマイクロソフトの Office もオープンなドキュメントの規格として仕様を公開したけれど、それを利用してリリースされているチンピラ共の Office suite もどきなんて、オリジナルの MS Office で作成したドキュメントを開けたところで再現性などかけらもないインチキ・ツールだらけだ。そもそも、もっと昔から開発されている OpenOffice や OpenLibre ですら再現性が低いのだから、3年や5年ほど規格をいじくり回したようなガキの作るアプリケーションを大人がビジネスで採用できるわけがないのだ。

ということで、結局 iPad でドキュメントを読むときは Adobe Acrobat を使わざるを得ないわけだが、これもご承知のように Acrobat は iPad のローカルにあるファイルを開くときですらインターネット通信を要求してくる。たぶん、これも Node.js みたいなプッシュ型のサーバが組み込まれていて、iPad の色々なデータを Adobe のサーバに送信することとの実質的なバーター取引で、無料ツールとしてリリースされているのだろう。情報セキュリティの実務家としては非常に不愉快な話だが、なんだかんだ言っても Acrobat を超える使い勝手の閲覧ツールがないのだからしょうが無い。iPad に最初から入っている「ファイル」ツールのビューアは、開いた PDF の紙面を自動で拡大してくれないし、左に表示されるページの一覧も勝手に隠れてくれないから、紙面の表示面積が常に狭くて使い物にならない。電子文書を読むためのツールでもなんでもないのだ。

かといって、他に AppStore で公開されている PDF ビューアを20近くは試してみたが(それこそレビューが1件しかない中国人のアプリすら使ってみた)、そもそもこの人々は何か基本的な勘違いをしているらしいと分かった。それは、まずタブレットやスマートフォンで PDF ファイルを開いて読む理由の殆どは、「読む」ためであるということだ。つまり、PDF ファイルの編集機能などという、ほぼサラリーマンが誰も使っていない機能をわざわざつけている時点で、この連中はユーザの利用動向をなんにも調査しておらず、適当な妄想でユーザのニーズとやらを設定しているのだ。だから、アプリの UI だろうと機能性だろうと、同じように勝手な妄想で設計したり開発するから、ゴミのようなアプリしか作れないのだ。

PDF を開く理由の 99% は読むことだ。編集なんてするか。学術研究者でも、PDF に栞やコメントすら使わないという人も多い。もともとタブレットやスマートフォンはテキストを即座に入力するには操作性が悪いデバイスだからだ。なので、そもそもそういう用途では買わないし使ってもいないのである。ただ単に PDF ファイルを開いて、スクロールするタイプだろうとページ切り替えだろうと、長辺か短辺に合わせて紙面をリサイズして表示してくれることだけで十分なのに、余計なことを色々とやっては有料にしたり広告をアホみたいに表示する。そんなもん、誰が学問やビジネスどころか一般人の「生活道具」としてすら使うものか。

そして、特に iPad や iPhone など Apple 製品に致命的な特徴として、セキュリティを目的として自由にデバイスのディレクトリ構造を動けないということだ。大半のアプリは、所定のフォルダしか開けないので、他のデバイスからファイルをその特殊なフォルダへ置こうとすると、iTunes で転送するか、あるいはクラウド・ストレージを経由しないといけないのである。iPad のローカルにある「ダウンロード」フォルダへ PDF ビューアからアクセスできないという理由で、「ファイル」アプリで「ダウンロード」フォルダにあるファイルをいったん iCloud Drive にアップロードして、それをビューアで読んだり特殊なフォルダへダウンロードするなどという、非常に面倒臭いことをしなくてはいけない。ただ、その中でもまともなのが「iLovePDF」というアプリだ。

ただし、iLovePDF も最初は使うのに酷く戸惑う。たとえば、これも専用のフォルダに PDF ファイルをインポートしないと開けないので、iPad の内部にあるファイルを選ぶためにファイルを選択する画面を利用するのだが、さて選択した PDF ファイルをどうやってインポートすればいいのか困る・・・実は「開く」というメニュー項目を実行するのがインポートに該当するのだ。これは、開発しているのが外国人であろうからしょうがないとは思うが、せめて日本語のネイティブに使ってもらった感想くらいフィードバックすればいいのにと思う。ふつうの日本人なら、大量のファイルを選択した状況で「開く」などというメニューを選択したら、それこそ大量の PDF ファイルを一斉に開いてしまうとしか想像しないものだ。

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