Scribble at 2024-01-15 22:21:19 Last modified: 2024-01-15 22:26:25

『プレジデント』を愛読していて、やれ徳川家康に学ぶベンチャー経営だの、ナポレオンの人心掌握術で上場企業の社内政治を乗り切れだのという話題で暇を潰しているような人々にとってはお得情報なのだろうけど、僕らのような中小零細企業のサラリーマンにとっては、ただの釣り記事だ。

年金が夫婦で月10万円でも心配なし。貯金が数千万円あれば。

という話にすぎないからである。「キャッシュフロー表作成で老後資金を1750万円増やす方法を発見」だとさ。そのわけは・・・最初から手元にある2,000万円を節約すればいいからだ。こんなのは、ほぼ東京駅から品川駅の一帯にある大手企業や上場企業で定年間近の人々、要するに「ルフィー」の標的になるような人たちだけが読めばいいような記事だ。大半の人には関係ない。

いわゆる節約術とか節税と称して書かれている記事の多くは、現状は大したことないというメッセージを発する役割を持っていて、これはつまり自民党の陣笠議員の放言とは全くスタイルが違っていても、政府や官公庁の意向に沿ったプロパガンダだと思ったほうがいい。ただでさえ大半の国民が将来に不安を感じているというのに、余裕のある人々までもが政府への信用をなくしてしまうと大変だからだ。