Scribble at 2021-02-16 10:10:23 Last modified: 2021-02-16 10:10:30

船場センタービルの歴史を調べていると、戦後に区画整理などで道路敷設の土地を確保するために色々なことがあったと伺えるし、周辺にあった「三品取引所」という先物取引の市場（これも一つの事業なので会社ではある）についても興味深い事跡が色々と見つかる。この大阪三品取引所は、そのあと名古屋にあった先物取引所と合併して事業を続けていたのだが、結局は先物市場の先細りや取引が東京へ集中することによって取り扱い量が激減してしまい、2011年に解散したという。

上記は、三品取引所について知りたいという、相変わらず「大阪市史や東区史くらい読め」と言いたくなるほど無邪気で（それゆえ社会の運用コストを無意味に引き上げる）馬鹿げた質問に司書が丁寧に回答している事例だ。しかし逆に言えば、行政体の歴史をまとめた本が発行されていることすら知らない人が世の中にはいるという事例でもあるから、もちろん昆虫採集的な目線でバカにしたいわけではないが、当サイトのコンテンツについても一定の配慮が必要だという参考にはなる。