Scribble at 2023-08-23 17:33:16 Last modified: 2023-08-24 19:01:03

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来月の末にモリサワの Morisawa Passport はライセンスの期限が切れる。この更新のタイミングで、新しいライセンス・プランの Morisawa Fonts に移行することとした。標準価格は少し高くなるが、標準のライセンス内容で最初から2台のマシンにフォントをインストールできるようになり、そしてこれまでは面倒臭いマシンごとのライセンス管理をしていたのだが、これは明らかに原始時代の「ドングル」の発想であって、いまや常時接続の環境で Adobe のように Node.js をこっそりインストールしてスパイウェアのように使っている外道もいるくらいだ。フォントのライセンス管理も常時接続を前提にして、物理的な機械にライセンスを連携するという発想はおしまいにしてもよいのだろう。

というわけで、新しく Morisawa Fonts のサイトへユーザ登録を済ませてから、従来のライセンス情報からの引き継ぎであることを保証するために現行の登録情報を入力したいのだが、どうやってもシステムが「登録情報が見つからない」というエラーを返すので、このところモリサワのヘルプデスク担当者と電話やメールで色々な条件を変えながら試してみているところだ。ブラウズを変えたり、Windows ではなく Mac の Safari で試したり(たまたま俺が Windows も Mac も Linux も自宅で使ってるからいいものの)とやっているが、やはり結果は同じである。どうも、この会社はウェブ・アプリケーションの開発が昔から不得意のようで(というか発注先のベンダーが無能なのだろう)、そもそも Morisawa Passport の時代でも、他人のマシン情報が間違ってうちの登録情報に割り込むなんていう問題が何度も起きていた。こういうことは、おそらく大半のウェブ制作会社やデザイン事務所では、バック・オフィスの人間が対応したのだろう。だから、なんだかんで言っても管理系の人間が殆どソーシャル・メディアを使っていない(あるいは、デザイナーやプログラマとは違って自分たちの仕事を話題にしない)という偏りというか特徴がある現状では、こういう事実は殆ど話題として現れない。デザイナーでありながらライセンスの管理もやっている僕のような人材が殆どいないからだ。

[追記:2023-08-24] で、モリサワから調査結果がメールでやってきた。「確認が取れまして、何らかの原因で製品情報登録ができないように設定されておりました。」という致命的な原因があったらしい。製品情報の登録ができないようになってたなんて、これ他の会社もできなくなってたらライセンスの移行がどこもできないという大問題になってるはずなんだけど、もしかして当社だけがロックされてたという何か特別な事情でもあったんだろうか。

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