Scribble at 2023-02-07 11:03:35 Last modified: 2023-02-07 11:09:10
なかなかいいポイントを紹介している。
たとえば最初の "Use near-black and near-white instead of pure black and white" は、僕にも同じ実感がある。最近ではアプリケーションのフロント・エンドなりユーザ・インターフェイスに「ダーク・モード」やらなにやらと幾つかの配色を用意している事例があって、その一つは Adobe Creative Cloud の製品であろう。配色に、ダーク・グレイと黒も入っているが、僕は黒い配色だと目が疲れるように感じる。一般的に背景と地の文の色はコントラストが高いほど良いとされるが、高すぎてもいけないというわけである。なので、僕はたいていのテキスト・エディタやターミナル・ソフトでは背景色を暗くして文字を明るくするのだが、完全な黒と白ではなく、#2a2a2a と #f0f0f0 くらいにしている。
それから "Optical alignment is often better than mathematical alignment" も、タイポグラフィの素養がある人なら当然のように理解しているだろう。いくら機械的にセンタリングされても、「真ん中にあるようには見えない」なら、デザイナーたるもの再調整しなくてはいけない。しかし、自分がモニターを眺めている角度という系統的誤差のせいで「真ん中にあるようには見えない」という誤解が生じる可能性もある。デザイナーの仕事場が、周りに何が散らばっていてもいいが、キーボードとモニターと椅子の位置だとか、モニターのキャリブレーションと部屋の明かりだけは厳格に管理され調整されなくてはいけないのは、ここに理由がある。