Scribble at 2022-07-07 09:05:04 Last modified: 2022-07-09 22:17:43
この方はどうも、誰それが何々系だと言ってるのは自称だ僭称だという発言や RT が多く、血統に執着があるタイプの右翼なのかもしれないが、まぁ些事と言えば些事だ(そもそも天皇家ですら最初の何代かが単なる神話の作り話でしかないのは、考古学の立場から言えば既に半世紀以上も前から論じるに値しないような話題である。もちろん、人物として実在しないからといって意味がないわけではなく、何らかの血筋や由来を暗示しているかもしれない資料としての価値はある)。かたや、鹿持雅澄を飛鳥井氏の子孫だと簡単に紹介したがるタイプの右翼もいるが、そもそも雅澄が飛鳥井氏の外孫である人物の子孫だったということすら無視しており、これでは右翼どうしでまともな議論になるわけがない。知識はあっても動機が不純な右翼と、動機に悪意はなくても無知無教養の右翼というのがあって、こういうのを交通整理するような人が日本には殆どいない。まぁ、国学だけでなく欧米の保守も含めた思想として成立させている、真の保守を任じているわれわれにとってはどうでもいい話だがね。
なお、上の人物は例の「ご恵投ツイート」を投じているため、どこかの大学か博物館や教育委員会などに在籍する歴史学のプロパーなのだろう(RT してる内容からすると、どうも中世史が専門の細川重男氏のようだが)。鹿持雅澄の系図は作為であるという鴻巣隼雄氏以来の学説にも、興味深い論拠がいろいろとありそうで、上記の発言もひとまず興味深い。小関清明氏以来の研究も、どのていど進んでいるのか調べてみよう。
なお、さきほど久しぶりに「鹿持雅澄関連地図」を開くと Google Maps の地図が開かない。どうも形式が古くて地図のデータが消えてしまったらしい。再び小関氏の著書からプロットしなおさないといけないのだが、それ以外にも関連する国学者の墓所などをプロットしていたので、これらも合わせて再びプロットしてからページを再公開する。