Scribble at 2023-12-26 08:29:09 Last modified: 2023-12-26 08:31:24

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まったくお恥ずかしいことだが、ここ数週間にわたってマウスを交換するだの、トラック・ボールを使い始めるだのを繰り返した挙げ句、結局は MSI のマウスに戻してしまった。確かにケーブルのしなりという当初の問題が少ないのは Microsoft の Optical Mouse なのだが、使っていて困惑させられることが二つあった。

一つは、皮肉なことにマウス本体が軽すぎて、ケーブルのしなりが弱くてもゼロというわけではないため、ケーブルに生じた少しの反発ですらポインタが大きく動いてしまうことだ。たぶん MSI のマウスの半分くらいしか重量がないだろうし、MSI のマウスは底部に重りを追加できるようになっている。最初は、なんでそんなものが付属しているのだろうと思ったが、マウスには重量が必要な場合もあるのだと分かって、設計者の想定に感心させられた次第だ。

そしてもう一つが、どうも Optical Mouse はレーザーの精度が悪いらしく、これは個体の問題かもしれないが、ポインタの位置取りが不正確に感じる。MSI のマウスは、さすがにゲーム用の機器として設計・製造されているだけあって、ポインタが動く精度は高い。僕の、かなりハイスピードな設定で扱っても正確にポインタを動かしてくれる。肉体的な負荷はかかるものの、このスピードと正確さから感じる安心感も重要だ。

で、再び MSI のマウスを USB ハブに接続しようというときに、もうこれは40年以上も気にしていることだが、「なんでそういう風にケーブルが絡まってるんだよ」と困惑させられる。この、ケーブルの絡まり(Microsoft Image Creator では "an entanglement of cables" と指定して画像を出した)という問題は、僕が中学校の図書館(高校の図書館も兼ねていたが)で図書委員をやっていたときに、書庫で片っ端から記事を読んでいた『サイエンス』で、科学としてケーブルや紐のからまりを解説する記事を見かけたときからの関心事だ(現在の『日経サイエンス』、Scientific American の日本版である。「日本語版」でないのは、必ずしも翻訳だけで構成されているからではなく、独自の記事もあるからだ。日本版の『ニューズウィーク』が Newsweek とは似ても似つかない都内の左翼小僧や成金主婦向けのクズ記事を掲載しているのと同じことであるが、『サイエンス』は日本版もまともだった)。それ以来、実生活でも科学の話題としても一定の関心を持っているのだが、何らかの道具なしには解決することが難しい。よって、道具もなしに一定の幅で折りたたんだだけのケーブルを再び展開しようとすると、なぜかどこかしらでケーブルがケーブルのあいだに絡まって、折りたたんだときはやったはずもない一重結びや二重結びを解くようなことをしないといけなくなる。

もちろん、こうした事実は多くの人が経験しているので、ケーブルが絡まらないための色々な器具や運用方法が編み出されている。そして、根本的な解決にもなるとして無線のマウスなどが登場したという経緯も理解できる。でも、「なんで?」という僕の不愉快さを解消してくれる明快な説明はない。恐らくだが、最も簡単な説明は、「おまえのケーブルの扱い方が雑で、不合理で、未熟だからだよ」というのが適切なのだろう。

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