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当社システムへの不正アクセスに関するお知らせ(第二報)(2026年8月19日 18:40更新)

話題としていちおう触れておくと、レンタル・サーバの一部が不正アクセスを受けたらしい。いまどき高校の「情報I」を履修しているみなさんには常識だと思うが、レンタル・サーバというのは、ウェブ・サーバやデータベース・サーバの機能を提供するサービスであり、1台のサーバ・マシン(あるいは何台かの物理的な筐体で構成される「ブレード」と呼ばれるマシン)にユーザ・アカウントとストレージの利用領域を設定・分割して、サイトのコンテンツをアップロードして公開してもらうといった使い方を提供している。同じマシンに、だいたい数百から数千のユーザ・アカウントが同居して利用していて、マシンのリソースを共有しているために個々の利用者のコストは安くなるというわけである。1台のマシンにどれくらいが同居しているかは不明なことも多いが、「さくらインターネット」のレンタル・サーバは FTP ソフトなどでサーバのディレクトリ階層を不用意に上がって行けてしまう問題があったので、アカウント名で設定されている階層まで上がって同居している他のアカウントも確認できてしまっていた(つまり、標準的な Linux サーバの階層で "/home" まで FTP ソフトで移動できてしまっていたのだ)。なので、僕が確認した15年くらい前の経験では50を超えるユーザ・アカウントが1台のサーバに同居していたことが分かっている。現在はサーバそのもののスペックが上がっているので、恐らく「さくらのレンタルサーバ」といった割安のサービスだと、1台の筐体(またはブレード)に数百の単位でユーザ・アカウントの領域を設定して運用しているはずだ。

で、恐ろしいのは、その中の1つのサイトで脆弱なプログラムを使っていたりすると、そこから OS の制御を奪われてしまいかねないというリスクがあるということだ。もちろん、レンタル・サーバの運営側も承知していることなので、レンタル・サーバの利用者には不用意に強い権限を与えないようにしてある。しかしそれでも、なんらかの経路で繋がっている限りは、ひとたび不正アクセスを受けると色々なところに影響がある。今回も、レンタル・サーバの一つに不正アクセスを受けたわけだが、そこから運営会社の販売管理システムまでたどられてしまい、「さくらインターネット」の契約会員の情報まで漏洩した疑いがあると報告されている。これは、レンタル・サーバの利用者だけに限られず、僕らのように VPS やクラウドを利用しているだけの会員も影響があるかもしれない。ということなので、ひとまず会員サイトのパスワードは変更してあるし、VPS のコントロール・パネルでアクセス履歴を確認するといったことも終えてある。

ただ、だからといって VPS やクラウドのインスタンスに入られるリスクがあるかというと、そんなことはない・・・ということくらい、リスクの範囲を切り分けられるリテラシーが、弊社のディレクターにもあったらいいなと20年ほど色々と研修や啓発活動を続けてきたのだが、もうそれは定年まで5年くらいという時点で諦めている。コンピュータや通信に興味のない人には、そもそも無理なことだ。われわれのように桁違いの知識と経験と技術をもつ人間がいるのだし、われわれだけが正確なことを知っておいて、こういう事態になると不安になって次々と質問してくる人々に回答するというのが、僕らのようなネット・ベンチャーであろうと現実というものであろう。いまや、たいていの会社員なんてコンピュータを使って仕事をするのが当たり前だし、ネットの環境が揃っていて当たり前なので、それについて関心をもてと言っても無理なのであろう。それは、同じく電化製品を使う殆どの社会人に電磁気学を勉強しようと促すようなものだ。

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