Scribble at 2023-08-31 10:33:27 Last modified: 2023-08-31 10:41:50

カシオ計算機が運営しているオンラインの計算機コンテンツが閉鎖されるようだ。サイトの閉鎖は英語版だけのようだが、日本語版でもフォーラムが閉鎖されるという。事情とか理由を聞かれても、こんなの誰が見ても「コスト・カット」の一言で解決してしまうのだが、なぜか Hacker News では誰も事情が飲み込めないらしい。なぜか。

英語でコンテンツを配信することが当たり前だと疑っていないからだ。（ちなみに、江藤淳を始めとするネトウヨ的な反米感情で言ってるわけではなく、あくまでも認識論に通じている哲学者として言っている。）

英語でコンテンツを運用する（つまり英語に翻訳しないといけないという）ことが日本では軽視できないコストになっているという現実を、彼らアメリカ人はぜんぜん想像できないのだろう。

当社でも、自社のサービスで英語版のランディング・ページを公開したり、「登録プロ」と呼ばれる中小規模の事業主を英語で紹介するサイトを運営しているが、もちろん翻訳会社に原稿を翻訳してもらう外注費が突出している。社内にも英語を使える人間はいるものの、責任が取れるレベルの翻訳ができる人材は僕も含めていないといっていいから、やはり翻訳を専門にしている会社に依頼するのが妥当だろう（もちろん、東大の学部生とかにサルが書いたような英文を書かせて平気なベンチャーもあるが）。ビジネスとして公に掲載するコンテンツに使えるレベルの英語が書けるためには、もちろん英検１級なんて最低限の条件だし、それぞれの業種に見合った言葉遣いも慣れておく必要がある。