Scribble at 2025-09-01 11:15:42 Last modified: 2025-09-03 11:22:49
シックス・アパートのコンテンツ管理システムの「Movable Type」をベースとして誕生し、2003年から展開されてきたブログプラットフォーム「Typepad」が、2025年9月末をもってサービス終了となることが発表されました。
確か、初めて「トラックバック(trackback)」というコンセプトが発表されたのも、このサービスでホスティングされていたブログではなかったのかな。そういう、ネット・ベンチャー市場に一定の影響力をもつ人々がいたこともあるわけだが、しょせんコンテンツの源泉は人なのであって、文字でもブランドでも声のデカさでもないわけだから、影響力のある人がいなくなれば、どれほど有名なサービスやコミュニティであろうと継続する力は失われる。もちろん、Movable Type というプラットフォームそのものも、そういう事例の一つだ。
既に NDA の効力はないので書いておくと、15年くらい前に富永貿易さんという神戸の輸入食材の会社が運営するコーポレート・サイト(商品カタログのサイトでもあった)を Movable Type で構築した実績がある。正直、あのときは商品画像のレタッチとかもやってたので、ページのレイアウトやテイストの設計を除けば、大半の制作実務を僕が単独で担当していたも同然だった。酷い話である。確か、代理店は関西でウェブ制作の事業をやっていた頃のサイバー・エージェントだったと思う(現在、CA は関西でウェブ制作の代理店業は展開していない)。
他に Movable Type を使って僕が作業した規模の大きなサイトといえば、関西大学の社会安全学部だ。ここは今でも Movable Type でサイトを運用しているはずである。かようにして、いまでも Movable Type を使っている組織はあるのだけれど、もちろん今後のことは考えたほうがいい。対応できる制作会社が少なくなると、選択の余地がなくなって、こう言っては失礼かもしれないが「無能の集団から、いちばんマシなのを選ばざるを得ない」という状況へ陥るからである。