Scribble at 2024-06-13 09:03:22 Last modified: 2024-06-13 09:07:14
Stable Diffusion なり画像生成 AI について解説を公開しているサイトやブログは、こういう情報も積極的に掲載したほうがいいと思うんだよね。こういうことを書くと読んでる人を怖がらせるとか何とか、いまどき素人みたいな妄想でオーディエンスの反応を想定するんじゃなくて、まずはコンテンツを配信している者としての節度の問題として考えたら、議論の余地はない。リスク上等でイケイケドンドンのカス営業みたいな乗りでトレンドに乗っかったアフィリエイトだけ考えるというなら好きにすればいいんだけど、正直なところ生成 AI 関連でアフィリエイトなんて儲からないと思うよ。
鼻息を荒くして去年の年頭くらいにブログを立ち上げて1年ほど運営してみた人に成果を公開してもらいたいくらいだけど、まぁ収益なんてゼロのブログばかりだろう。アフィリエイトだろうとドロップ・シッピングだろうと、とにかくサイトのそういう運営モデルで収益が上がってる事例なんて、まずない。SEO 対策なりリスティング広告に先行投資できたとしても、もうペイしないんだよね。というか、たとえば求人業界だと indeed みたいな20年前のアダルト・リンク集みたいなサービスが逆に儲かってるのを見ても分かるように、SEO はとっくに賞味期限切れのマーケティング手法なんだよね。だって、そもそも大半の一般人は「ネット検索なんてしない」んだから。
さて、上記はノードで画像生成 AI を運用する ComfyUI でのリスクを報じているわけだけど、もちろんStable Diffusion のフロント・エンドとしてデファクト・スタンダードだと言える(たぶん、いまでもそうだ)Web UI にも幾つかの脆弱性がありえる。古くは(と言っても2年前だが).pt という拡張子で公開されていた古い形式の LoRA に脆弱性があるというのは有名な話だし、現在でも Web UI の解説と称して不正なコードが仕込まれたフロント・エンドを GitHub からクローンするような手順を解説しているサイトもあるし、もちろん独自のリポジトリで不正なコードを仕込んだ拡張機能を「お勧め」しているブログもある。でねぇ、皮肉というか困ったことに、そういう不正な目的で公開されているブログ記事やページの方が、アフィリエイト目的のブログ記事やページよりも技術的に正確で高度なことが書かれていたりするんだよね。あれはたぶん記事の内容そのものを AI で recursive に生成してるんだろうな(まず概略を生成してから、個々の用語について詳しく解説させた文章を独立した段落として挟むと、いかにも詳しくて高度な内容がある文章を作れる)。