Scribble at 2024-02-16 16:30:13 Last modified: unmodified

人材紹介の営業メールというのは、ネット・ベンチャーをやってると毎日のように届くわけだけど、このところはベトナムを拠点にしているか、あるいはベトナム人を派遣する国内のベンチャーが多いようだ。要するに、韓国や中国だとコストが掛かりすぎて、もうクラウド・ソーシングのビジネスは日本国内では成立しないため、まだ単価が安く設定できる国ということだと、ベトナムだったりするのだろう。

ただ、そういう人材派遣会社がメールに書いてくる文面は、それを書いているのは日本人(の起業家)だろうと思うのだが、そいつの日本語からしておかしいんだよね。おかしいというか、不審なものが多々ある。例えば、紹介できる人材のスキルを列挙して、「日本語 :ビジネスレベル」とか「日本語 :ネイティブレベル」とか書くんだけど、そもそも基準が分からない。日本語の運用能力だったら、ちゃんと日本語能力試験(JLPT)というものがあって、会社で採用するなら最低でも N3 か N2 くらいはとる(というコストをかける)のが当たり前だ。個人で日本に留学して、そのまま雇ってくれというなら資格がなくても仕方ないとは思うが、会社としてアウトソースに対応するというなら、スキルの保証として JLPT を受けさせるていどの訓練を施してから派遣するのが筋というものだ。これは、なにも外国人だけの話じゃなくて、国内でも家政婦の派遣会社なんかは自社で料理や清掃の研修をやってて、合格した人材だけを派遣するという仕組みができていてサービスの品質を担保している。あるいは僕もバイトしていたことがあるけれど、マクドナルドで店舗や料理用具の清掃を請け負う会社でも、掃除器具の扱いなんかは研修を受けないといけない。食中毒でも発生したら、そこの店舗が営業停止になるだけではなく、清掃会社も取引停止になるからだ。バイトや派遣だからって、胴元が舐めたことやってるようなら、派遣ビジネスだ人材会社だと堅気の商売みたいなフリをしていても、それこそただの人足屋とか口利きのチンピラでしかあるまい。

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