Scribble at 2024-01-07 16:17:08 Last modified: unmodified

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それこそ冒頭で述べたようにVtuberの様なVideo Contentsを自身で製作するようなユーザーには、引き続きHDDは欠かせない事になる。少なくとも2024年に限って言えば、まだビデオ格納用ストレージを完全にSSDにするのは、コストパフォーマンスの悪い選択肢と言えよう。

PCテクノロジートレンド 2024 - Storage編

いまだに HDD は容量の増加を続けていてコスト・パフォーマンスでも SSD に勝っていると思うので、データを扱う容量が大きいほど、まだ SSD に置き換える必要もないということだろう。でも、標準的な利用シーンだけを考えたら、大半のカジュアル・ユーザのパソコンでは SSD が標準となるのは確実だと思う。というか、既にここ数年でそうなっている。たとえば、もうノート・パソコンの新製品で HDD を使っている機種なんてないはずだ。

それに、長期的なトレンドを考えると故障率や初期不良の差が大きいので、やはり SSD は圧倒的に有利だ。HDD なんて購入してから1年以内でも頻繁に故障するし、これまで業務でもデータをバックアップするための HDD そのものが壊れてしまうので、結局は RAID1 だろうとバックアップのバックアップだろうと大量の HDD を何度も買わされてきた。これに対して、SSD を搭載したノート・パソコンはこれまでに50台以上の購入実績があるけれど、それらを故障や動作不良などで廃棄処分とする場合でも、そうなる理由のほぼ全てはヒンジが壊れたという物理的な原因だったり、バッテリーの劣化であって、SSD の故障による廃棄処分は一度もない。これは、ストレージだけの比較で言えば、不良プラッタや駆動系の故障で2,3年ごとに買い替えていた HDD 搭載のノート・パソコンとは全く印象が異なる。

もちろん、バックアップという用途だけで言えば、いまではクラウド・ストレージのサービスがあるので、そう神経質にならなくても済むようにはなった。でも、何度も報道されているように Google Drive や OneDrive をはじめとして、クラウド・ストレージにもデータの消失という事故はあるし、間違った共有方法で情報が漏洩するという別のリスクもある。よって、クラウド・サービスを使うことは使うけれど、主にデータの消失といった事故よりもコンテンツの共有方法や認証情報の保護を重視していて、バックアップについては逆に当社の LAN に繋げた NAS を利用している。それから、実は単独のアカウントを追加してバック・オフィス関連のファイルだけをバックアップする専用の Google Drive のアカウントも運用している。そして、こちらはわざとバックアップの間隔を開けている。あまり頻繁にクラウド・ストレージへコピーすると、仮にランサムウェアなどに感染したときに、正しい元のファイルへ復旧させるための履歴が全て感染した状況のファイルで埋まってしまうからだ。

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