2021年11月18日に初出の投稿

Last modified: 2021-11-18

CentOS のプロジェクトが実験的な Stream 版だけにリソースを集中させることとなり、安定的にサポートされる CentOS は version 8 が2021年度末でサポート終了となる。すると、2024年までサポートされる CentOS 7 の方が先まで使えるという変な状況が生まれることに加えて、いずれにしても CentOS は昔の Fedora みたいな開発版という位置づけになるのだろう。ていうか、Fedora もプロジェクトとして存続しているわけで、どういう棲み分けになるのだろうか。したがって、プロダクション・サーバの構築と運用に採用する場合には、もう CentOS をイージーに選択するにはいかなくなる。

AWS を使っているなら Amazon Linux2 のような独自のディストリビューションが使えるからいいが、SAKURA インターネットをはじめとする多くのレンタル・サーバや IaaS/PaaS 事業者の提供するディストリビューション(事業者、あるいは提供の仕方によって「イメージ」とも「アーカイブ」とも呼ばれる)では、あまり選択肢がなかったりするので、移行先を決めるにあたって IaaS/PaaS 事業者そのものを変更しなくてはいけなくなる可能性もあろう。

CentOS の代替としては、いまのところ cybertrust が提供する MIRACLE LINUX 8 Asianux Inside や、CloudLinux が提供する Alma Linux 、それから Rocky Linux というのもあるようだ。しかし、20年以上の実績がある MIRACLE Linux はいいとしても、まだプロジェクトが立ち上がってから日が浅い他の二つについては、プロダクション・サーバに使う選択肢としては不安を感じる。この話題に関連する記事としては、「悩むところだ」などと気軽に書いているが、はっきり言って悩むような話ではない。現状では、オープンソースの RedHat クローンとしては MIRACLE Linux くらいしかないだろう。そういえば、いっとき CentOSに替えて ScientificLinux を採用する IaaS/PaaS 事業者があったけれど、あのころは RedHar Enterprise Linux のダウン・ストリームとして ScientificLinux を選択する余地があったにしても、いまでは ScientificLinux を選ぶ手はない。なぜなら、既に開発が終了しているからだ。

SAKURA インターネットで VPS を利用するなら、できれば FreeBSD という選択肢をお勧めしたいところだが、ディストリビューションが変わるだけでもパッケージ管理システムとかが変わってしまって運用が面倒なのに加えて、Linux から UNIX に移ると、表面的には同じコマンドが使えるからマシだとは言え、やはり面倒が増えることに違いはない。ちなみに、さきほどサンドボックスで確認してみたら、SAKURA のクラウドや VPS には既に MIRACLE Linux も Alma Linux も Rocky Linux も入っているようだ。

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