Scribble at 2026-02-23 09:17:16 Last modified: 2026-02-23 09:58:09
# ChatGPT 妙な漫画だな。
髭剃りの話をするようになって3年くらいが経過する。既に電気シェーバーは使わなくなって、剃刀でしか髭を剃らなくなったから、生活のスタイルとしては変わったと言える。もちろん、これはコロナ禍になって会社がリモート・ワークを採用したという大きな変化があって、髭を剃る回数がそもそも減ったという事情にも依っている。外出の機会が減って、髭を剃る回数が減ったら(自意識から毎日でも身綺麗にしたいならすればいいが、自宅にいるだけなのに髭を毎日のように剃る理由はないと思う)、剃刀で髭を剃るという悠長なことをしてもいられたわけで、コストとしても安く済む。
ただ、当初はストレートの替刃剃刀をメインに使い続けると思っていたけれど、いまでは殆ど替刃の安全剃刀を使っている。替刃とは言っても先端がアタッチメントになっているやつではなく(あれがそもそも4個で2,000円などど高いから他の剃刀を調べるようになったのだった)、本当にブレードだけの替刃だ。ストレートの剃刀もたまには使うが、やはり時間がかかってしまうのが難点だ。それに、ストレートの剃刀で逆剃りするのは、やはり安全カミソリで逆剃りするのに比べたら圧倒的にリスクが高い。安全剃刀は高校時代からカートリッジで慣れているから目を閉じていても安全に剃れるが、ストレートではそうはいかない。
それから、日本では替刃式だろうと何だろうと、ストレートの剃刀が簡単に手に入らないのも、常用するには不安がある。まず替刃式のストレートは、ほぼアマゾンで買う Kazakiri か、あるいは割高な Parker くらいしか選択肢がない。もちろん、どちらもそれなりに使えるわけで、特に Parker の重いタイプは東京の Goro さんも使っていると YouTube で紹介していたくらいだから、選択肢には入る。でも、あまりに選択肢が少ないのは良くない。もちろん、クレジット・カードで海外から取り寄せられるが、非常に割高だ。そして、なぜか理容師の一部が「本レザー」と呼び続けている手作りの剃刀は、DOVO など海外の剃刀は非常に高価で趣味としてはともかく日用品としてはとても買えない、メンテナンスも大変だ。特に刃のメンテナンスは、YouTube にたくさん公開されている「剃刀の研ぎ方」という動画の大半が、正しくは刃の内側から外側に向かって鈍角に研いでいく筈のものを、内側から外側に向かって鋭角に研ぐなどと、物理的にありえないことを解説しているインチキばかりなので、全く信用できない。また、砥石についてもやたらと高価なものを勧めたりしているアフィリエイターも多いし(あんなもん、#3000 から #6000 ていどの家庭で包丁を研ぐための砥石があればいいはず)あれではストレートの剃刀を使おうという人が理容師にすら増えないのは当然だ。
そして、この手のことを啓発する人々がすぐに息切れしてしまうことも、普及しない原因の一つではある。特に日本では、剃刀のメーカーや技師、理容師、そして剃刀のユーザがバラバラにやっていて、しかもそれぞれで勝手なことを言っていたりする。最低でも、基礎知識として理容師の専門学校で採用されているテキストを読み、そして金属学や材料工学を学び、加えて皮膚学や合成化学の知識も身につけることが望ましい。当サイトでは、少なくともこれらの関連する分野について教科書や論文や資料を集めたうえで体系的な文書をまとめようかと思っていたが、正直なところプロの理容師ですら替刃で手短に剃る時代だし、それどころか多くの理容室ではカットしかしないようになっているのだから、いくら趣味とは言っても僕がここまでやるほどのことではないなという気がして、当サイトで掲げた La pogonotomie contemporaine というフレーズでのコンテンツも、制作を止めている。ジャン=ジャック・ペレットの著作くらいは翻訳してみたいものだとは思うが、もうそこまでやる余裕も関心も薄れている。
ということで、これから替刃の剃刀で髭を剃るつもりであれば、替刃式の安全剃刀と、テンスター MBG のシェービング・ソープ、それから泡立てるのは百均のボウルくらいでいいと思う。アフターシェーブ・ローションは、昔ながらの(それこそうちの父親も使っていた)MG5 だし、替刃はアマゾンで安く手に入る海外製を買ってもいいし、量販店か大型ドラッグ・ストアなどに行けばフェザーの10枚入の替刃くらいは手に入るだろう。ブラシもアマゾンで2,000円ていどで手に入るはずだ。そして肝心の剃刀本体は、フェザーのホルダー(https://www.amazon.co.jp/dp/B0CGLPPGKY/?th=1)だ。これだけ揃えたらいい。