Scribble at 2024-06-24 14:45:04 Last modified: 2024-06-24 23:57:18

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OpenAI CTO: AI Could Kill Some Creative Jobs That Maybe Shouldn't Exist Anyway

まず大前提として、世の中で商行為によってやりとりされている成果物の大半は、クズみたいなものだという事実である。正直なところ、画像の投稿サイトや共有サイトに出回っている大半の画像なんてものは、生成 AI によって sweep out されるかどうかという以前に、"creative works" などとは呼べないものである。彼女のような人物がどういう発言をしようと、それについて「クリエーティブの仕事」に従事している者として当事者意識をもって対応できる資格があるのは、せいぜいデザイナーを名乗っている人間の2割くらいだろうと思う。SNS で騒いでいる連中の8割は、騒ぐ権利など無い無能や凡人であって、クリエイターだのデザイナーだのを最初から名乗る資格はない。当然だが、「2流」を名乗る僕にも、彼女の発言についてどうこうとクリエイターの当事者として意見を述べる資格はない。僕のような人材ですらクリエイターを名乗る資格がないのだから、SNS で騒ぐしか能が無い人々がデザイナーやイラストレーターを名乗って AI に職を奪われるのが不当だのなんのと言う資格がないのは当然だろう。

彼女の意見や考え方についてどうこう論評を挟むことはともかくとして、現実に産業としてのクリエーティブを考えるに、大半の人材がこれから職を失うのは当然だろうと思う。だって、生成 AI が出力したイラストと比べて優劣を付けられないなら、チューリング・テストという、しばしば誤解されている話題が示すように、われわれはそれら両者を区別できるほどに「クリエーティブ」というものを理解してはいないということが分かるだけなのだ。ということは、わけのわからないものに金を払ってきたのと同じなのであるから、少なくとも成果物を購入する企業としては、正当な理由がないものに資金を経費として使ってきたことになり、これはどう考えても不合理である。逆に言えば、客に金を出してもらうに値する成果物だとクリエイターが説得力をもたない限り、それに経費を使ってポスターや CM や出版物を制作するということは、殆ど芸術家を趣味的に支援していることと同じであって、企業としての商行為ではないのだ。

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