2022年01月11日に初出の投稿

Last modified: 2022-01-11

添付画像

An exploration of women's impact on the economic life of the United States between 1800 and the Great Depression.

Women Working, 1800-1930

(上記の写真は、Creative Commons Attribution 4.0 International License に従う)

ハーヴァード大学のライブラリには膨大な数の資料や写真があって、このようにテーマを絞ったアーカイブだけでも研究意欲が湧くには十分と言える刺激がある(もちろん、このライブラリだけで研究するというのは、ライブラリそのものの研究でもない限りは不十分であろう)。このアーカイブは女性の労働環境や権利にかかわる資料や写真を集めていて、このアーカイブをレビューした他のサイトの記事は2006年には存在しているため、最低でも15年前から運営されている。

ただ、そのレビューに掲載されている URL は現在のアーカイブとは違っていて、アンカーから遷移するのはアーカイブに関する記事だった。まだ記事に辿り着けるだけ良い。ハーヴァードに限らず、大学のサイトというのは意味不明な URL やディレクトリ構造の変更を頻繁に行う〈不良ウェブサイト〉が実に多く、WWW の理念の一つである、典拠としてのハイパー・メディアに対して「反動的」と言えるような状況にある。もちろん、その大半の理由は未熟で愚かな「出入り業者」であるウェブ制作会社やコンサルの責任であり、しょせんこんな連中はハイパー・メディアのなんたるかどころかエンド・ユーザの利便性など、口先では「UX」などと発音してはいても(アメリカ人だから、yu-iks と発音くらいはできるのだろう)、本当のところ理解もしていないし、しようともしていないのだろう。だから、ハーヴァードですらこういうことが何度も起きて、他のサイトからリンクする意味が簡単に失われてしまう。

これは、リンクを変更したら追随するリダイレクトのシステムをウェブ・サーバへ実装すれば済むという、小手先テクニックの問題ではない。ハイパー・メディアとは何であるかという、まさしく原理原則の問題だ。これをテクニックで誤魔化そうという連中が制作や設計の側にいる限り、実際のところウェブなんて単なる媒体(ただの「メディア」)として、かつて盛んにマルチメディアの主流になると言われながら簡単に放棄された CD-I のように、使い捨てられるだけのことだと思う。

それはそうと、アーカイブを物色するのは果てしない時間がかかるので、手始めに biography として最初に検索結果に出てきた、メアリー・アシュトン・リバモアという女性が手掛けた自伝 "The story of my life, or, The sunshine and shadow of seventy years ; Sunshine and shadow of seventy years" (published by A.D. Worthington, 1897) を眺めている。730ページという、日本で自伝を自費出版する老人なら書く前に即死するような大部の本だが、アメリカでは昔もインテリは実に辛抱強い仕事をするものである(とは言え、冒頭で説明されているように、親や夫らが手紙や新聞の切り抜きを丁寧に集めて保存していたからでもある)。ちなみに、調べてみるメアリー・アシュトン・リバモアはジャーナリストまたは社会活動家として知られる人物であった。(https://en.wikipedia.org/wiki/Mary_Livermore)

https://id.lib.harvard.edu/curiosity/women-working-1800-1930/45-990006693400203941

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