Scribble at 2026-03-12 10:25:18 Last modified: 2026-03-12 10:32:35

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スマートウォッチは見た目は腕時計ですが、単なる時刻表示デバイスではなく、「ウェアラブルデバイス」と考えるべきでしょう。その意味では私が購入した腕時計とは「見た目以外は全然別物」と言っていいと思います。

普通の腕時計を買いました。なぜスマートウォッチにしなかった?

昨年から Apple Watch を使い始めたのだが、僕もこれは「測定デバイス」として買った。そもそも、それまでは TIMEX やカシオの、ドン・キホーテで売ってるような1,000円もしない腕時計をするていどしか、腕時計に特別なコストをかけようという意欲や趣味はなかった。もちろん、子供の頃から色々な腕時計を使ってきた。それこそ『銀河鉄道999』の映画が流行った頃には、松本零士氏がデザインした音声応答の腕時計も使ったことがあったし、ゲームが搭載されたデジタルの腕時計も何本か使った。でも、いちばん高い腕時計でも3万円ていどのものだ。それは、親に誕生日だか入学祝いかで貰った、PLAYBOY ブランドの細身の腕時計である。右手につけていたりすると、典型的な「女たらし」と思われるタイプの腕時計だ。でも、つくりはしっかりしているので、いまでも自宅に所持している。ただ、やはり携帯電話を使うようになってから、腕時計は全く使わなくなった。僕はポケベルは全く使わなかったので、PHS やガラケーの時代になってからだが、それでも30年くらい前になる。それが、ここ最近は心拍数や睡眠時の呼吸といった値を測ったほうがいいなと思うような年齢になってきたという事情もあって、もちろんそうした計測をするためのデバイスとして Apple Watch を手に入れたわけである。そうでもなければ、営業マンや経営者でもないから他人に見られるようなわけでもないのだし、6万円もするただの腕時計を僕が買う理由などない。

なので、上の記事で著者が書いていることは、当たり前だとはいえ納得できる。そして、僕も Apple Watch が仮に「6万円もするただの腕時計」だとすれば、そのパフォーマンスやスペックには幾つかの不満がある。

もちろん、その筆頭はエネルギー効率だ。ドン・キホーテで売っているカシオの980円の腕時計ですら、1年くらいは電池交換などせずに使える。だが、Apple Watch は毎日のように充電しないといけない。現に、就寝時刻に設定している時刻の30分前に充電を促す設定項目すらある。Apple Watch のユーザにとっては「日課」なのだ。これは、もちろんだが面倒臭い。機械ごときの仕様に人間、と言うよりも僕の生活スタイルが支配されるのであるから、不愉快なことでもある。

なお加えておくと、これは腕時計としての評価ではないけれど、運動については徒歩くらいしか自動で計測してくれないのも不満がある。たとえば、自宅でエア・バイクで運動しても、Apple Watch は何の計測もしない。ちゃんとワークアウトのアプリに連携できる機能がついたインドア・バイクによって計測しないと記録できないのだ。すると、そういう高級なエア・バイクを使っていない家庭では、KOKUYO のノートへ書き出すも同然の記録を手書きするか、ワークアウトを記録するアプリに自分で記録を入力しなくてはいけない。これもはっきり言って面倒臭い。

そして、これも腕時計としての評価ではないが、僕が実際に Apple Watch を使って残念だったのは、Apple Watch はホルター心電図の代わりにはならないということだ。24時間の自動計測をしてくれるのかと思っていたけれど、実際には測定したいときにクラウン(ネジ)へ指を当ててマニュアルで計測するしかないのだ。なので、何か不調があるときの記録なんて残せない。起きたときには既に記録を始めるには遅いからである。おまけに、この心電図アプリの測定性能が非常に不安定であり、それこそ安静な状態でなければ計測そのものを失敗してしまうことが多い。運動したり入浴した後などの計測ではもちろんだが、酷い場合はウンコしたていどのことですら計測不能になったりする。そんなに力んでないのに。

なので、せいぜい日頃の体の様子に気を付けるための awareness(意識づけ)に役立つという心理的な効用の方が強く、医学的な価値というものは、Apple が宣伝するほどのものではない(そもそも、Apple の宣伝に出てくるような「これで命をとりとめた」なんて言ってる人は、日ごろから不摂生していたり健康診断も受けておらず、適切な予防医療の手立てを取っていない人たちだったりする)。実際、僕が診てもらっている医者に言わせれば、心拍数が標準的な値(60~90)よりも高いとか低いというていどで警告音が鳴って安眠を妨げられるなら、そんな設定は無効にするほうが健康にはよいという。寧ろ、どれほど健康な人にも起きる可能性があること、たとえば乗っているタクシーが信号無視の馬鹿が運転する車に衝突されるとか、そういう事故のときに役立つ可能性がある(でも、それなら iPhone にも衝突事故検出のジャイロ・スコープ機能があるのだが)。

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