Scribble at 2026-04-21 18:53:19 Last modified: 2026-04-22 08:00:53

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プログラミング言語「Ruby」のエコシステムを支援する非営利団体Ruby Centralが「深刻な財政危機」に陥っていることが明らかに

これは何度も吊るし上げてきて気の毒になりつつあるが、僕らのようなネット・ベンチャーの技術部長に向かって、Ruby とアジャイルをもてあそんでいた小僧どもが「けっ! いまどき PHP なんて使ってるんスか?」とか嘲笑していた15年くらい前の無礼な印象と比べれば、そういう小僧どもの殆どは現在ではクラウド・ワーカーにでもなって、ド田舎で大根でも掘り起こしながらくだらないコードを書いているのであろうが、いまや学習するべき言語の選択肢として PHP どころか Python や Go にすら追い抜かれてしまった時代において、いったいどういう仕方で営業トークを展開するというのか。もちろん、開発ベンダーの価値は扱える言語でもなければ開発手法でもないわけで、そんなことは40年前のソフトウェア・ハウスですら有能な人材は弁えていたわけだよね。ましてや、最近の思想オタクの小僧どもが「オブジェクト指向」などと喚き始めるよりも遥かに前から、エンジニアでもあった科学哲学者として働いていた僕らのような人材からすれば、そもそも誰にものを言っているのかということでもあった。偉そうなことを書いているようだが、まぁ実際に偉いのだ。わかったか。

さて、僕はもちろん Ruby という開発言語に何の偏見も先入観もないし、まつもとゆきひろ氏や、かつての _why 氏にも一定の敬意を抱いている(まつもと氏の師匠でもあった中田育男氏が手掛けた著作物の読者でもある)。したがって、特定のプログラミング言語にかかわる時勢を取り上げて何か言うつもりはない。問題は人間だからだ。しかるに、かつて同じような調子で、ウェブの開発言語として第一の選択肢と言えば・・・なんて語るような大風呂敷を広げる連中がたくさんいた Perl という言語についても、結局は同じことが言えるし、実際に同じことが起きた。もう二十代のエンジニアであれば mixi の社員ですら知らないかもしれないが、かつて mixi は Perl をメインの開発言語としていて、日本で Perl を開発言語として推進する団体を組織していたことがある。あの手の組織がどうなったのか、興味もなければフォローもしていないが、たぶん消えてなくなったであろう・・・というか、消えていないとしても、僕のようなレベルのエンジニアが全く認知できないのだから消えたも同然だ。

つまり、これは Ruby だろうと Perl だろうと同じ構図である。ユーザ会だの資格団体だのを立ち上げて、口先だけでオープン・ソースを支援すると言ったところで、現実に一定の資金を注ぎ込むコミットメントが欠落しているなら、そんなものは単なる「マーケティング」か、あるいは何らかの事情で公的な資金や助成金や公共事業への入札資格を得るための、税金をとりまくインチキにすぎない。そういう連中にとってプログラミング言語や通信ネットワークの規格なんてものは、都内の上場企業や IT ゼネコンや IT 系のコンサルが、六本木あたりにある(お持ち帰り付きの)キャバで経産省や総務省の官僚といっしょにやっているような「なかよしごっこ」の道具でしかないのである。

こういう愚劣なクズどもをシステム開発や IT ベンチャーの世界から追い出すためには、オープン・ソースのコミュニティであろうと一定のスケールや質を維持するために金が必要であるという明白な事実を理解することが大切だ。あらためて、「情報I」の授業においてであろうと、「オープン・ソース」とは無料の道具を指し示す言葉ではないという大きな事実を、高校生にも教える必要がある。

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