Scribble at 2024-05-29 18:28:09 Last modified: unmodified
Sysinternals がリリースしていた Windows 用の便利な管理ツールは、買収したマイクロソフトのサイトでリリースされ続けていて、いまでは Linux 用にもリリースされている。なかなか便利なものが多いので、もういまとなっては、こういうツールを丁寧に紹介するサイトなんて殆どなくなってしまったけれど(いや、実は昔からそんなに多かったわけでもないが)、せめてご紹介だけは細々とやっていきたい。
ということで、引き続いて Windows を起動した時にネットワーク接続の確立が遅い場合があるという現象の原因を探す話に関連して、Process Monitor をご紹介する。Windows の「Windows ツール」というメニューには、パフォーマンス・モニターとかリソース・モニターとか似たようなツールがあるのだけれど、この Process Monitor は、Windows が起動したときのログを取得できるので、スタート・アップで起きる問題の原因を探すには最適なツールだ。なお、Readme のようなものがないので、ダウンロードすると幾つかの実行可能ファイルがあるので迷ってしまうが、現在の大多数のパソコンでは "Procmon64.exe" を起動すればよい。"Procmon.exe" は x86 用、"Procmon64.exe" は x64 用、そして "Procmon64a.exe" は ARM プロセッサ用だからだ。もちろん、x64 は x86 の拡張なので、64ビットの Windows を使っていれば逆に x86 を起動しても動く。
こうして、試しにスタート・アップ時のログを取得してみたのだが、なんとネットワーク・イベントの記録が全く無い。そらそうだ。ログインしてから暫く経って、やっとネットワーク接続が確立した場合には、既にログを記録している「スタート・アップ」が完了しているからだ。となると、ログイン画面の段階で既にネットワーク接続が早くも確立している「当たり」のパターンを記録して、何が起動していないから遅いのかを比較してみる必要がありそうだ。ただ、なんとなく関係がありそうなこととして、ネットワーク接続の確立が早いときは、いわゆる Windows のログオン・サウンドがちゃんと鳴るのだ。逆に言えば、サウンドのプロパティで Windows のログオン・サウンドを設定しているにも関わらず、たいていは鳴らないのである。よって、サウンド関連のドライバなどと関係がありそうな気もする。
ちなみに、Windows のログオン・サウンドに指定しているのは、Windows XP の起動音である。