Scribble at 2025-03-10 07:55:24 Last modified: 2025-03-10 08:17:58
一般ユーザー向けGPUをサポート: T2V-1.3Bモデルは、わずか8.19GBのVRAMしか必要としないため、ほとんどの一般ユーザー向けGPUで動作可能です。RTX 4090では、約4分で5秒間の480P動画を生成できます(量子化なし)。
画像の生成 AI が意外に普及していないと感じる理由は幾つかあって、第一に X でクリエイターが違法性を(なかば勝手に)非難しているせいかアングラな印象を多くの人に与えているからだろうと思う。
第二に、Stable Diffusion, A1111, ComfyUI などの関連ツールやアプリケーションを解説しているメディアの大半が、聞いたこともない人たちによる聞いたこともない「ぱっと出のイージーな会社」に見えるということだ。最先端の玩具やゲームを解説するアマチュアのファン・サイトに毛が生えたていどの印象しかなく、従来のパソコン関連のサイトなどと比べて、素性のよく分からないアマチュアが適当に調べて記事を書いているだけという印象が強く、これまた業界のプロが手掛けていないアングラな印象を多くの人に与えている。その極めつけが、色々なサイトに広告を大出稿している「ChatGPT 講座」をうたう、いわばネット・ゴロのような連中だ。なんで和服なんだよ。和服を着てると地方の情弱老人とか自宅警備員のネトウヨを騙せるのかな。
それから第三に、僕がこういうアマチュアの中では良質だと思っている SoreNuts 氏のサイトとは違って、殆どのサイトで記事を書いている人たちが単なるパソコンおたくである可能性が高く、要するにおたくに特有のいやらしい文章、つまり「腐臭」がするような文章を書く傾向にあって敬遠されているように思えるということだ。その典型が上のような文章であり、これのどこから「腐臭」がするのか分からないという人は、どのみち文章の書き手としては未熟だとは思うが、改めて反省してもらいたい。
「腐臭」の理由を簡単に言うと、「一般ユーザ」という言葉の意味が著しく常識とかけ離れていることだ。僕らのように、ネット・ベンチャーの従量員という、いわばパソコンで仕事をするのが当たり前であるような人々と20年以上にわたって接している者から見ても、こういう記事を書く人たちが言う「一般ユーザ」として想定されている人物像は、たいてい非常識である。この記事では、つまるところ NVIDIA RTX 4090 を積んだパソコンを使っているのが「一般ユーザ」ということのようだが、これはどう考えても常軌を逸した理解だとしか思えない。なぜなら、NVIDIA RTX 4090 はグラフィック・カードという周辺機器を単独で購入しても45万円はするからだ。今年の1月に発売された RTX 5000 番台のモデルが出るまでは最高スペックのモデルだったカードであり、これを搭載するパソコンは BTO の通販サイトで、たいてい200万円くらいだったはずだ。つまり、この連中は家庭用のパソコンとして200万円を注ぎ込むのが「一般ユーザ」だと思っているわけで、自分たちのようなおたくが使う数千万のマシンには及ばなくても、せいぜい200万円のパソコンをもっていれば「一般ユーザ」だと思い込んでいるのである。
もちろん、こういう文章をパソコンおたくが書いてしまう事情には幾つかの理由があって、その一つは仕方のないこと、つまり理解力や認知能力の問題があって、他人の生活を想像する力やそれを調べる動機が欠落している可能性があるということだ。これは、何らかの認知障害であれば非難してもしょうがない。しかし、そういう人を採用する側には、文章を書かせるのはどう考えても不適格だとしか思えないので責任はあろう。したがって、個人が勝手に書くのはやむを得ないにしても、一つの事情として上記のような可能性があると弁えておく必要がある。
もう一つの可能性は、もちろんアフィリエイト目的ということだ。こういう高額なカードを当然のように扱う文章を書くと、読んでいる人の中には「自分が使っているパソコンではスペックが不足しているんじゃないか」と不安になって、もっと高額なグラフィック・カードやマシンを買おうか検討を始める人がいるかもしれない。当然だが、この手のサイトは広告も掲載しているので、勝手に色々と想像して不安になってくれる、それこそ「一般ユーザ」というものは、こういうサイトがアフィリエイトを目的にしているなら良いカモである