Scribble at 2023-07-14 20:24:06 Last modified: unmodified

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Many ask for a “roadmap” or some kind of step by step lesson plan that will land them their dream job. I don’t believe that such a roadmap exists.

There is no Data Engineering roadmap

日本でデータ・エンジニアリングだけで食えるなんて、大学かゼネコンくらいのものだ。あるいは、せいぜい挑戦的なベンチャーや大手のコンサルくらいだろうけど、こういうところで安定した地位を保つのは大変である。ゼネコンなら、こういう職種を確保して総務省あたりから大金を巻き上げる名目にできるが、実質的な技術や成果が重要なベンチャーでは、使い道がなければ即座に捨てられる(べきだ)。

そこで重要なのが、ここで記事の筆者が言うように、まず通俗的な読み物をせっせと書いている「インフルエンサー」とか物書きとか IT ジャーナリストとかセミナー講師とか、あるいは MMOC の講師といった、てめーのパブリシティの事しか考えてない連中をフォローするのをやめることだ。ああした手合いは、本を1冊読む程度の内容を数年に渡って、間延びした30分くらいの動画を数年くらいかけて垂れ流している。だいたいにおいて、MMOC の動画で勉強するのは時間の無駄であるか、たいへんな非効率だと自覚するべきである。インターネットはテレビと比べて必要な情報を必要なペースで手に入られるのが便利なのに、彼らが次の動画を配信してくれるまで勉強するのを中断するのか? あるいは、いまどき偏差値70くらいの高校生でも英検準2級や2級くらいはとって卒業するというのだから、300ページていどの洋書のテキストですら、毎日3時間くらいずつ1週間くらいかけたら通読できる筈だ。それを、どこの馬の骨とも分からないやつが配信してる動画を何十本も観ないといけないなんて、どれだけ暇なんだという気がする。動画で勉強するのは、既に MOOC でも大した成果が出ていないと higher education 関連のサイトでもレポートが出ているように、たいていにおいて無駄で非効率で、しかも頭に入らないか記憶に定着しないのだ。

(では、どうしてゲームなどの攻略に動画が好まれるのかというと、ゲームの場合は実際に動画で観たことを自分でもプレイするからだ。しかも、アクションの類いはひたすら同じことを繰り返すので、実質的に復習を繰り返していることになるから、定着しやすい。しかし、プログラミングや数学、あるいは英語でもそうだが、動画を観た後で復習のために関連する問題を解いたり同じようなスキットの会話を自分で繰り返す人は少ない。だから記憶に残らないのだ。動画を観ているときだけは勉強したつもりになっても、それを延々と何ヶ月も続けたところで、早い話が血肉にならないのだ。)

ということで、記事では SQL のような基本を学ぶことを勧めていて、もちろん僕も同感なのだが(だいたい、日本だとプログラマを自称していてもデータベースのテーブルを設計するときに必要な正規形の概念すら知らんやつが山ほどいる)、これに加えてデータを使った仕事なんてものは最初から決まった案件とかタスクがあるわけではない。よって、著者も言うようにデータを使って何をするかは自分で見つけるしかないのである。たとえば、僕のようなプライバシーマークの運用を担当している人間であれば、取引相手から申請してもらうマイナンバーとか、サービスへの登録情報とか、そうした重要なデータを保管したり運用するために安全な通信手段とか保管方法を考えたりする。

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