Scribble at 2023-11-09 10:46:37 Last modified: 2023-11-10 11:10:21

『ダイヤモンド広場』という小説をご紹介したときに、スペインの町並みについても気づくことはあったのだが、やはり上記の記事が教えるように、一戸建ての住居というのが町中に少ない。みんなアパートメントに住んでいる。なので、よく日本人はウサギ小屋に住んでいてどうのこうのという話があるけれど、そんなもんアメリカ人だけの視点を押し付けた偏見にすぎないのであって、狭い家なり一戸建てでもない家に多くの人々が住んでいる国は西洋でも先進国でもたくさんあるのだ。そういうことに哀愁とか貧しさを感じるのは、ライフスタイルの問題として言えば、はっきり言ってアメリカに刷り込まれた偏見や錯覚だと思う。

なお、こういう調子の文章を書くと、すぐに「ああ、やっぱり『保守』を自称してる人って反米なんだな」とか思う人がいるので、そういう話ではないということだけは注意しておこう。僕はアメリカの影響を相対化するべきだとは思っているけれど、基本的にアメリカは色々な理由や観点で（もちろん日本についても、韓国についても、それから中国やロシアやウクライナについても）大好きなところや興味深いことがたくさんある。