Scribble at 2023-03-28 18:58:35 Last modified: unmodified

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The straight razor

straight razors について、最も体系的で詳しく明解な解説が書かれているのは、この Shaving Library の記事と、Wikipedia の "Straight razor" という記事の二つだろう。中でも前者は Wikipedia にはない解説があって、それが "Buying razors" の項目だ。主にヴィンテージの剃刀を買ったときに(もちろん了解済みで買うのが当たり前なのだが)、使える剃刀にしなくてはいけないとすると、以下のような問題に向き合うこととなる。幾つかの問題だけ抜き出して紹介しておこう。

Frowning blades:いわゆる「鎌刃」というやつであり、刃線の中央部が凹んだブレードをもつ剃刀である。最初から鎌刃になるように作られた剃刀というのは、まずない。これは明らかにメンテナンスのミスが原因であり、しかも鎌刃になるほど長年に渡って研がれてきたにも関わらず、問題に気づいていないような人物が使ってきた剃刀だという点で、ブレードだけではなく他にも問題が起きている可能性があろう。

Edge damage:切れ刃が欠けていたり、あるいはヴィンテージだと錆びている場合もあるので、まず刃先を修復するために金属ブラシで磨いたり、場合によってはホーム・センターの包丁研ぎをしているところへ行って、グラインダーで削ってもらえるか相談する必要があるかもしれない。もちろん、初心者はそういう剃刀に最初から手を出すべきではないから、安っぽい男性コスメなどのインチキ記事に煽られて「格好いい」などと馬鹿げた理由で手を出すのは止めよう。僕だって、使えなくても仕方ないという前提で購入したのであって、たまたま使えたのは幸運にすぎない。Etsy の写真だけでは正確な判断なんて付かないし、業者に質問しても正確なことは答えてくれないことだってある。

Heavy pitting:これはクレーター状に腐食している状況であり、もちろん初心者が手を出すものでもないし、初心者でなくても修復する気がないコレクター以外は買っても剃れるようにはならない可能性が高い。腐食の大きさ次第だが、ブレードを相当な幅で削る必要があるかもしれないからだ。

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