Scribble at 2023-09-18 09:01:04 Last modified: 2023-09-18 09:14:47

Results, published online ahead of print in the peer-reviewed journal Preventive Medicine , show all three measures – smoking, firearm-related assault and firearm-related suicide – clustered in the Southeastern U.S. with significantly higher rates compared to the U.S. overall.

GEOGRAPHIC ‘HOT SPOTS’ FOR CIGARETTE, FIREARM DEATHS IN THE U.S.

いまちょうど、Freedom National という本を手に入れたりして南北戦争を調べているから余計に気になるんだけど、喫煙による死亡(具体的には書かれていないが、おそらく肺癌や肺気腫といった疾患だろう。タバコの不始末による火災とかでは無いはずだ)と銃火器による死亡(犯罪あるいは自殺)とがどちらも要するに「南部」に集中していて、この報告をしている予防医学の研究者によれば特定の地域での禁煙プログラムが有効だろうと言っているわけだ。それにしても、よくこんな程度の低い疫学や統計学の研究者がアメリカで食っていけるものだなと感心するね。まぁ Florida Atlantic University なんていう聞いたこともない大学の人物だし、しょうがない。

日本では、1970年代くらいに乱造された私立大学(とりわけ短大、そして僕の母校もそういう大学の一つだ)が定員不足で閉鎖されたりしてるわけだけど、アメリカにもディプロマミルみたいなインチキはもちろん、無数のコミュニティ・コレッヂや公立大学や私立大学があり、日本よりは厳しい教育を施しているとは言え、教えてる教員の質も相当に低いとされている。アイビー・リーグのような名門校の出身者は、そもそも同じレベルの大学で働く口がなくても、その代わりに行くところなんて幾つもあるから、Florida Atlantic University なんていう訳の分からない大学になんぞ勤めなくてもいいのだ。数多くある私立の研究機関やシンクタンクやコンサルティング会社、あるいは国内外の大企業の R&D 部門に行くという道があるし、場合によってはそういうところのほうが潤沢な予算が使えたりする。日本のように、東大で博士号を受けた哲学教員が栃木や愛媛の大学に就職するなんて、アメリカ人に言わせば正気の沙汰ではない。もっとも、自分の出身地であるとか、あるいは辺境地帯や過疎地でのフィールドワークが趣味なら別だがね。ということで、当サイトでは出羽守式にアメリカの研究者や技術者を理想か優位にあるかのように扱うことが多いので勘違いしている人がいるかもしれないが、僕が日本との比較対象にしているのは、簡単に言えばアメリカにいる無数のカスどもを除外した人々だけだ。

当サイトで公開している英語の勉強法について書いた論説でも繰り返して強調しているように、英語が話せるだけのバカどもに騙されないようにしよう。英語を読み書きできるなんてことは、或る程度までは前提条件としてしっかり習得しないといけないわけだが、要はそんなことに拘って「できる」「できない」を比較していても無益だし、そこに人の関心を集中させる多くの英会話講師や英語学習系 YouTuber のトリックにハマってはいけない。アメリカ人だって大半の人が正書法すら満足に習っていなくてミス・スペルだらけの文章を書くし、発音もそれぞれ癖や訛や間違いがある。そして、それは日本の成人についても全く同じだと気づけばよいのである。英語の勉強や英単語の暗記なんて、僕ら自身が同じことを日本語についてやってるかと自問してみればいい。もちろん、日本語についても英語についても勉強し続けることは有効ではあるけれど、しょせん問題は「それで何をするのか」という点にある。「編集工学」なんていう夥しい分量の雑読から得た下らない蘊蓄だけで「思想家」を名乗るバカが都内の出版業界の伝手だけで本を書いても殆ど思想的な影響力なんてないのと同じで、英単語を無数に覚えていてもバカはバカなのだ。

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