Scribble at 2024-11-08 08:29:20 Last modified: 2024-11-08 09:05:30
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僕がプログラミングを覚えた頃というから、もう「前世紀」という古い話になる。中学生になって贅沢にもコンピュータを買ってもらい、関連する雑誌を読み始めると、すぐに工作機械などの「組み込み系」という実装分野があることを知って、実はそのころから組み込み系のエンジニアには敬意を抱いている。僕にとって「プログラマ」というのは、まず何よりも組み込み系の技術者や、ドライバの技術者、あるいはプロセッサの設計を担う人々であって、ミドルウェアの開発者と言えどもソフトウェアを扱っているにすぎないという感覚がどこかにあるし、いわんや僕を含めたウェブ・アプリケーションの開発者なんてミドルウェアのユーザでしかないから、僕のような人間が「プログラマ」とか「エンジニア」などという自意識をもつこと自体が傲岸不遜であるという自覚がいまでも残っている。つまり、僕がネット・ベンチャーやウェブ制作業界のコーダやプログラマについて、コンピュータ・サイエンスの素養が乏しいとか離散数学も知らないと言いつつ、いかに低レベルな基準でプログラミングやエンジニアリングを語っているかと繰り返して言っているのは、これが理由である。
もちろん、こういうハードウェア優位(ハードウェアを制御できるエンジニアこそ、「真のエンジニア」みたいな)の発想は古いわけだが、それでも現実に NVIDIA や Intel の株価は大半のネット・ベンチャーが吹き飛ぶような額面になっているし、GAFAM の技術的な強みはオンライン・サービスの企業としてだけでなく、それぞれ自社でハードウェアを設計し製造して自分たちで活用しているところにもある。したがって、ハードウェアとソフトウェアの対比においては、単純に両者を都内や西海岸の左翼みたいな短絡的な平等志向で並べてはいけないのであって、やはりソフトウェアにも優位性があるという言っているときの脈絡には、多かれ少なかれビジネスとして意味合いが含まれていることを自覚しなくてはいけない。
なんにせよ、組み込み系で使われる OS とあっては、僕はぜんぜん扱えないし自分の仕事にも関係はないのだが、こうした分野の(実務経験は積めなくても)素養を独学で高めるだけでも有意義だと思う。まったく言葉どおり年寄の余技になるとは思うが、機会があれば学んでおきたい。あと、このほど Raspberry Pi 4 に入るイメージをリリースしたというので、実際に手元で使ってみることだってできるのがありがたい。RP4 というと、だいたい1万円前後で手に入るから、まぁ数ヶ月ほど小遣いを節約すれば買える(こんなもんリボ払いとかで買いたくない)。