Scribble at 2024-07-09 07:22:02 Last modified: unmodified
Affinity というメディア編集ソフトウェアがセールをしているという。本当に、こういうプロジェクトが幾つか無いと、Adobe のやりたい放題となってしまう。
何度も書いていることだが、プロフェッショナルのデザイナーとして、画像だ、イラストだ、写真だ、印刷用の版下だ、動画だとメディアを制作するために必要な機能というものは、正直に言えば2000年代で出揃っていると言ってよい。これはかつて弊社にいたチーフ・デザイナーだった人物が言ったことだが、ウェブ・ページのレイアウトに関する原則や標準的なフォーマットというのは、もう2000年代に大方が出尽くしているという。しかし、だからといってデザインの限界が定まってしまったわけでもないし、デザイナーのクリエーティブが取捨選択の問題に集約されてしまったわけでもないのである。このような事情と同じく、メディア編集ツールの機能が一定の役割だけに限定されていようと、それで僕らデザイナーとしての成果物が下方圧力で低レベルなまま進展しなくなるわけではないのだ。これは別の脈絡でも言っていることと同じなのだが、法令や業界の規制があるというていどのことでデザインやシステム開発においてイノベーションが起きなくなるというなら、それは単にそのデザイナーやエンジニアが無能というだけの話でしかないのだ。よく分かったか、都内のインチキなリバタリアンの諸君。