Scribble at 2026-04-18 07:14:56 Last modified: unmodified

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英語の勉強として NPR などアメリカのニューズ記事やポッドキャストを読んだり聞くことを推奨する人は多いのだけど、僕は逆に「やってはいけない」リストに挙げている。理由は単純で、そういうソースの大半は日本人にとって関係のないアメリカのローカルな話題だからだ。自分の生活や興味に関係のない話で言語の効率的な習得などできない。それはただのお勉強や趣味にすぎず、生きるための手段を得ることとはかけ離れており、日本人の多くが10年以上も学校で勉強していながら英語を使えない原因の一つだと思っている。したがって、いつまでも "Mike loves Mary, and Mary loves John." みたいな、どうでもいい話題で英語を勉強する習慣をつけていると、勉強した気になったまま延々と間違ったことを続ける自己欺瞞に陥る。そういう例文を使った勉強は、せいぜい集中して数ヶ月から1年で終わり、あとは自分が学びたい話題に沿った教材を使うほうがいいわけで、実際に英語を効率的に学んでいる人は自分が読みたい本や観たい映画を教材にする。そういうアプローチの多くが失敗しがちなのは、基本的な文法を学んだていどでいきなり小説や映画という難しいジャンルに進んでしまうからであって、段階を踏めばいいだけのことだ。

多くの発展途上国で、英米人が周りにいなくても英語を習得できる人が多いのは、まさに友達や仲間と英語で「自分たちの話」をするからだ。彼ら自身の生活や興味にかかわりのあることを英語で話しているにすぎない。でも、結局はそれが外国語だろうと学問全般だろうと、知識やスキルを身につける効率的で、なんだかんだ言っても「正しい」姿だと思う。日本で普及している「英語の勉強」は、アメリカで教えている日本人の教員が書いているように(当サイトの「英語の勉強について」でもご紹介している)、ただの娯楽にすぎない。生きるための手段という切実さがないばかりか、自分たちの暮らしや興味というプライベートな動機すら欠落した、殆ど生成 AI のトレーニングと言ってもいいものであり、機械はともかく人間がそんなやりかたで言語を適切に習得できるわけがない。

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