Scribble at 2024-10-04 18:13:00 Last modified: 2024-10-04 18:21:16
しばしばテレビ番組でも「素人目線」とか「主婦の目線」なんてフレーズを聞くし、さきほどは会社の問い合わせフォームから学生が「学生の目線」でどうのこうのという営業メッセージを送ってきた。でも、これらはたいてい当人の思い込みだ。はっきり言って、そういうフレーズを口にするやつに限って、自分が属している集団に関する偏見に満ちており、社会調査論を専攻した社会学の学生や広告代理店と関わる制作会社のわれわれでなくとも、たいていの人にとっては不愉快な話しかしないものだ。
そして、厳格でシビアなことを要求すると、そういう洟垂れ小僧はすぐに「僕ら学生なんで」とか「僕らまだ若いんで」などと言って逃げる。これは精神論とか体育会系の話じゃなくて、誠実になにかをやるという点では趣味でもセックスでも子育てでも同じ筈だけど、逃げるやつにまともなことなんて、なんにもできねーんだよ。もちろん、「虐め」などと言われてるただの犯罪行為から逃げるのはお勧めだ。学校や人間関係なんて、結局は他人を守ってはくれない。ひとたび状況が変わると、「人情があつい」なんて言われてる地域でも平気で差別を始めるし、確か人情があついと言われていた東京の下町で、関東大震災のときに大量の朝鮮人や中国人を殺したわけだよね。
たとえば、「学生の目線」なんて言ってるやつの理屈なんて、真面目に勉強している学生の感覚や価値観とはかけ離れていたりするし、慶応とか医大とか、関西なら芦屋大学なんかの成金小僧の感覚なんて誰も同意しない。しかし逆に、偏差値70以下の「学生の目線」なんて、要するに勉強できないかしたくないかしないやつの自己賛美や自己肯定や自己弁護や自己正当化でしかなく、そういう連中のつくるものなど、映画だろうと漫画だろうと小説だろうとクズみたいなものである。
自分自身を知ることがいかに難しいかを学ぶ機会に恵まれなかったことは気の毒だが、大学はそれを学べる場所でもある。なので、遊び半分の起業で小遣い稼ぎか承認欲求を満たしたいだけの若者は、暇潰しにいくらでも表面的には美しいイラストや動画を作れるかもしれないが、もっとやるべきことがあると老婆心ながら思う。