Scribble at 2022-06-14 16:15:56 Last modified: 2022-06-14 16:20:07

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After Effectsチュートリアル

会社で情報セキュリティや IT リテラシーの研修動画をリリースしているのだが、そろそろマシな動画として見やすくなるよう、僕の発声練習に加えて、動画の品質も向上させたいと思っている。Premiere Pro はなんだかんだ言っても20年近くは使ってきているから道具として問題ないが、After Effects は殆ど使ってなかったから、ようやく勉強を始めたところだ。でも、こういうアプリケーションを使い慣れるためのコツは、やはり自分で適当にあれこれと弄繰り回すことだろう。そして、動画の編集で忘れがちなのが、アプリケーションの機能とは独立したところが大切だという点である。たとえば動画に追加する曲として、どういう曲調の音を選び、どれだけの dB でどんなふうに再生するかは、アプリケーションが勝手に検索したり調整してくれたりしない。

チュートリアルはしょせん他人の素材を他人の操作で見ているだけなので、いまいちパラメータや UI を操作している実感がなくてつまらない。それに、たいていのチュートリアルでやってるエフェクトとか編集は、そもそもにおいて動画編集としてレベルが低い。上記の Adobe 公式サイトで紹介されているチュートリアルにしても、素材としての動画はモデルさんを使ってたり海外の景色を撮影した豪勢なものだが、それに加えている編集の効果とか、あるいは編集のテクニックが参考にならない。単にプリセットとして用意されているエフェクトをかけましたとか、出来合いの機能で変換してみましたというだけであって、そんなもんはアプリケーションを起動して実際に使えば誰でも効果がわかる。Adobe Creative Cloud のアカウントがなくてケーパビリティを見積もりたい人にプレゼンしてるならともかく、既に After Effects を起動しているユーザにとっては、そんな参考にならないていどの動画を何本も見せられても意味がない。しかも、上記のページって「中級編」に分類されてる動画ですら、コンポジション・パネルの解説をえんえんとやってたりするんだよな。レベルが低すぎる。

あと、YouTube で公開されている人々の動画を紹介していたりするのだけど、これまたレベルが低くてウンザリさせられる。動画編集を仕事にして数年のペーペーが、金に任せて高級機材を紹介してたりするような「映える」動画ばかりで、テクニックとしては三流としか言いようがない。それに比べたら、たとえば電通のメディア局とか NHK の人たちなんて、たとえ扱ってる素材がクソみたいな芸人のバラエティ番組だろうと、彼らは動画の編集を何十年もやってるわけだよ。アプリケーションの話よりも、彼らプロが蓄積している経験の方が映像を扱う者としては興味があるね。YouTube に一山いくらでハエのようにいる、Adobe のアプリケーションが用意してる出来合いの機能を使うだけで、あれができるとかこれができるとか言って喜んでるようなレベルの人間の解説なんて観てもしょうがないという気がする。

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