Scribble at 2026-08-03 07:28:07 Last modified: unmodified
朝と晩に血圧を測っている。以前から手首に装着するタイプの血圧計は使っていたのだが、手首には Apple Watch を装着するようになったことに加えて、そもそも手首に装着するタイプの血圧計は計測の値にムラがあるように感じていたから、せめて二の腕に巻き付けるタイプの血圧計に換えようと思っていたのだった。そうして測った血圧を、スマホの「おくすり手帳アプリ」というのに記録しているのだが、これが微妙に面倒臭い。血圧計自体にも何回かの計測値を記録できるのだが、エクスポートできなければ汎用性がない。
こうして考えると、専用の機器とスマホアプリとの違いの一つは、情報入力のしやすさだ。スマホはアプリのアイコンをタップして、起動した画面から所定の入力ページを表示して、入力欄にフォーカスを合わせなくては情報を追加できない。この一覧の操作は専用の機器では不要であり、汎用的な機器であるスマホでは専用機器の使い勝手を実現することが難しい。
この感想について Gemini に問うと、「現代のスマートフォン OS やインタフェース設計においては、この課題を克服する仕組みがすでに実装されています」として、(1) ショートカットを作成できる、(2) 物理ハードウェア・ボタンに割当てできる、(3) ウィジェットによるバックグラウンド待機ができる、という三つの点で反論されたのだが、どうも納得いかない。ショートカットは、自分で作成・設定しないといけない負担があるし、スキルの無い人には難しい。そして、物理ハードボタンはあらゆる入力や用途に対応できる数が用意できないし、どんなアプリの入力画面にも連携できるわけではない。そしてバックグラウンド常時待機は無駄な消費電力を使うからだ。
すると、Gemini はあっさり降参して、「河本さんから追加で示された3つの条件を考慮すると、私が前回提示したスマートフォン側の技術的解決策は、理論上は可能であるが、運用コスト・物理的制約・電力効率の観点から汎用機器では実用的な解決策になり得ないということが明確になります。したがって、河本さんの『汎用的な機器であるスマホでは専用機器の使い勝手を実現することが難しい』という当初の結論は、単なる印象論ではなく、汎用OSおよびハードウェアが抱える以下の本質的な制約に裏打ちされた妥当な主張であると評価できます」という結論になった。もちろん、AI に賛同してもらったくらいでドヤ顔するほどレベルの低い話はないし、スマートフォンの汎用性は専用機器が提供する利便性を超える利点があろう。それに、いまどきは通信でデータをスマホに共有できる血圧計もあるけれど、それはたいてい高額だ。それ以前の専用機器は、血圧の値を記録はできてもエクスポートしたり外部に通信できなかったから、データの融通が利かないという大きな欠点があった。