Scribble at 2022-07-13 11:48:14 Last modified: 2022-07-13 13:10:37

この手のデバイスは、もちろん何か良いものがあれば使いたい。タブレットにもなるノート・パソコン（Surface Pro 6）は重いし、さほど読みやすい画面でもないからだ。$299（現在のレートだと約41,000円）は気軽に買える金額でもないが驚くような高額商品でもないから、こういうデバイスが他の会社からも出てきて競争が始まれば、２万円台くらいには下がってくると期待できる。

もちろん、僕は note taking よりも電子書籍の閲覧、それも書き込みができて、履歴として保存すれば書き込みを消すことも容易いという使い方を期待している。皮肉にも、書き込みを消せると都合がいいのは印刷物の書籍だと思うが、それは古本屋に売り払うことしか考えていない人の発想なのだろう。そして、その方が「有効活用」かもしれないが、果たして本当にそれが「経済合理性」や出版事業の継続性にマイナスとならないのかどうかは、そろそろ経済学者と社会学者が真面目に調べて研究してもいいテーマだと思う。

こういうデバイスで運用するデータを、そのとき使って有益ならそれでいいと割り切るなら、たとえばデバイスのサポートとか、特殊なハードウェアやバッテリーを交換できるのかとか、そういう心配をしなくてもいいのだろう。でも、僕にはそういう心配がどうしても残る。いまや、大手の家電メーカーですら数年で売り切った商品の部品なんて８年どころか３年すら残していなかったりするわけで、その時に販売されているデバイスに次々と乗り換えても困らないドライな運用（そして、そもそも買い替えられる年収なり資産があっての話だ）を続けるには、PDF に書き込んだメモをオープンな規格の XML ファイルとか JSON ファイルなどで色々なクラウド・ストレージに対応して保存できるような仕様が望ましい。