Scribble at 2026-11-07 11:56:36 Last modified: unmodified

このところ頻発している情報漏洩事件にからんで、「個人情報を持たない」という企業が出てきているとの報道がある。しかし、このような判断にはいくつかの注意が必要だ。

第一に、情報漏洩はデータを持っていようといまいと起きる。その企業がデータをもっていなくても、その企業のシステムに侵入してから、そこを足掛かりとして他の企業へ侵入する場合もあるからだ。よく下請けや子会社が侵入されて、親会社やクライアント企業のシステムへと侵入されるようなケースがありえる。

第二に、漏洩して困るのは個人情報だけではない。個人データをもっていなければ、確かに個人情報保護法という法令の違反は起きないかもしれないが、自社の機密情報が漏洩し、そしてそれが取引先にも影響があれば、法令違反でなくとも自社の経営にインパクトは出る。日本では、漏洩した情報が個人情報でなければ、業務上の情報が漏洩しただけだと監督官庁や警察への届け出は義務となっていない。よって、自社の内部情報が漏洩しただけなら黙っていても済むという事情が、個人情報さえ持たなければいいという発想にならないよう期待したい。

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