Scribble at 2024-05-09 17:31:06 Last modified: 2024-05-09 17:34:31

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Apple の収益性が低下していて、投資家は AI 事業での巻き返しを期待しているという。確かに、いまのところは生成 AI をサービスとして提供している企業が利得を得ていて、生成 AI について解説している人々も何某かの収益を得ているようだが、では生成 AI のユーザとして目覚ましい利得を得た企業とか個人というのは、果たしているんだろうか。

おそらくは、個人として眺めると大したことにはなってないんだよね。だって、わずか30年前の殆どの企業の業務実態と比べて、コンピュータを使うようになったという一点で劇的に変わったにもかかわらず(30年前の大半の中小企業では、経理や簿記なんてノートに記録して電卓で集計していたわけだよ)、個人として何か大きな利益があったと思う人はいないだろう。ランダムに選んだ50代以上の人物に、あなた、コンピュータで仕事をするようになって給料は倍になりましたかと聞いてみれば良い。なので、いまどきの営業マンがプロトコルをつくるのに ChatGPT を使うようになったとは言っても、それで営業成績が劇的に改善されるなんてことはない。生成 AI は検索結果、つまりオンラインで手に入る情報をまとめているだけなのだから、言わば凡人による凡庸な成果の寄せ集めでしかない。それこそ地下鉄のドアに「幸福の法則」とかなんとか出版物の広告を出してる、インチキなフレディー・マーキュリーみたいなオッサンのようにはいかないのだ。

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