Scribble at 2024-04-22 20:06:21 Last modified: unmodified

今日は何冊かの本を読了して、その中に『円のゆくえを問いなおす』(片岡剛士、ちくま新書、2012)があった。それなりに評価の高い本で、なるほど基礎から歴史的な経緯などがまとめられている。しかし、いまや1ドルが150円を超える円安の局面が続いている状況で、ひたすら1ドルが80円前後の円高をどうこう議論されても、大半の方々にとっては「過去の話」であるか、もしくは「的外れな話」でしかない。よって、高校の「現代社会」レベルと言ってもいいていどの基本的な為替の話、それから戦後の国際金融についての話を除けば、はっきり言って読む価値がない。つまり、どれほど時事的な観点で優れていても、やはりこの手の新書は時期を逃せば意味がない、通俗週刊誌と同じ程度の価値しか無いのであろう。

ということで、読み始めてみたものの、ほぼ第2章の「円高の原因は何か」という為替の基礎を解説した箇所に目を通して、あとは(古本屋への)処分用の箱に入れた。

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