Scribble at 2022-02-04 09:32:41 Last modified: unmodified

どうして UI の設計が大切なのかといえば、会社の業務を想定すれば、まずミスを減らしたり無駄な手戻りの工数を減らすという利点がある。たとえば、既にオンライン・サービスでタイム・カードのように出退勤時刻を打刻する会社も増えていると思うが、そういうサービスでは有給休暇(前にも書いたが、これを「有給いただきます」とか書くのは誤記である。省略するときは「有休」だ)の申請もできたりする。そういう申請の画面で、有休を申請したい種別として下記のように項目が並んでいたとしよう。

□午前出勤(午後半休)

□午前出勤(午後半休)

□全休

多くの方が想像するように、これだと間違った申請が増えると思う。なぜなら、これまた多くの人は、

・午「前」休

・午「後」休

という順番で項目が並んでいるのが当たり前だという想定で、午前に有休をとろうとする人はやみくもに最初の項目をチェックする可能性が高くなるからだ。休みの申請をするというのに、出勤する時間帯に合わせて項目が並んでいるのは、もちろん不自然であろう。しかし、場合によってはこういう不自然な項目の並べ方をしてしまう可能性があり、そしてそういう可能性がある脈絡(人事的な何らかの業務手順とか記録類のフォーマットに準拠するといった、もちろんそれもまた仕方のない理由だ。管理系の人間には、物事を不自然にあつらえようとする悪意などない)と、自分たちが手戻りで無駄にする工数とを秤にかけるためにも、UI の適正な設計という観点が求められる。

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